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2011年5月20日金曜日

女性校長は、どうして必要なのか?

@@@やまねこ通信85 @@@

長野県内の女性校長の数

3月末に発表になった県内公立小中教員の異動では、女性校長が20人に
増大した。昨年は13人だった。

全小中学校に占める割合はどれだけか。
公立中192校、小学校386校、合計578校である。
女性校長が20人であれば、3.46%である。

ところが、長野県男女共同参画計画の女性校長・教頭の基準値はこれで
達成されているらしい。
平成18年の基準では小学校12.4%、中学校3.7%、高校4.4%
悲しいほどに低い達成目標!

2006年2月、長野県の小中学校における女性校長の数が、全国最下位
であることが新聞に報道された。
すると翌月3月発表の異動では、多数の女性校長が登場した。
田中知事最後の時代であった。
この後に、前県知事の冬の時代が4年間つづいた。

長野県においてメディアの力を実感したのは、やまねこ、これが初めてである。
このことがあってから、地域の男女共同参画活動に参加する意欲を
もつようになった。

長野県の女性校長数、全国順位は次のとおりである。
小学校43位、中学校40位、高校26位。
平成21年度時点では、小19.9%中6.2%、高5.8% であり、
全国比それぞれ31位、31位、32位である。

女性校長の数、全国で上位の府県は、
小学校:栃木38.7%、大分38.1%、富山36.5%
中学校:福井15.7%、富山12.2%、神奈川11.3%
高校:徳島11.9%、秋田11.5%、高知10.3%

女性校長の多い県は、福井、秋田、富山など、教育熱心と見られている県が
多いようにやまねこには見える。

「教育県信州」との「名声」、今はいづこと、かねがね嘆く声を頻繁に聞い
ている。

けれど、かつての名声は、ひどく男性中心体制だったと観じているやまねこ、
女性の導入遅れ問題に対しては、真剣な取り組みが必要と考えている。

来週、女性副知事に会う機会があるから、このことを伝えねばならない。

http://www.pref.nagano.jp/kikaku/danjo/danjo/shiryo1%201004.pdf

女性校長の割合を思い出したのは、長野日報に、茅野市小学校PTA会長の
紹介が写真入りで出ているのに目をとめたからである。

全員が男性だった。

ところで茅野市では、入学式は父親が黒服で参列、卒業式は母親が参列との
暗黙の規定があると聞いている。

長野県は広いから、さまざまな仕方があるだろう。
けれど茅野市に移転した母親はひどく驚いたと話している。

小学生の子どもをもつ親だったら30代から40代前半であろう。
やまねこたちの子どもの世代である。

若い世代が男女平等の意識が進んでいるとはとてもやまねこには思え
ないが、その証拠の一つが今回の茅野市のPTA会長全員男性の現状である。

子どもたちが生涯で初めて出会う学校という組織の支配体制、校長や教頭が
男性ばかりだったら、社会の支配層は男性の役割であることを、子どもたちは
学習してゆくだろう。
入学式、卒業式、運動会などであいさつをするPTA会長が男性ばかりで
あっても、同じでことである。

社会のあらゆる場における男女共同参画の中でも、小中学校の組織体制は、
次世代への影響力を鑑みるにつけ、きわめて重要な問題ではないかと
やまねこ、考えている。

少なくとも校長教頭、女子5割男子5割にしなくては。

皆さまの地域では、校長・教頭、PTA会長のジェンダー別はどうなっていますか?
教えていただけると幸いです。

うらおもて・やまねこでした。

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