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2011年6月8日水曜日

蓼科みずなら音楽祭「障がい者との共生、音楽のバリアフリーを目指して!」

@@@やまねこ通信95@@@

「障がい者との共生、音楽のバリアフリーを目指して!」を目的とす
る「蓼科みずなら音楽祭」実行委員会にやまねこは昨晩出席した。せ
いたかせんせと学生のHくんの三人で。チラシ枚数を数え小学校のク
ラス単位の束にするなどの仕事を手伝った。

蓼科みずなら音楽祭 84日(木)1500開演、茅野市民館
 <コバケンとその仲間のオーケストラ>
お話しと指揮、小林研一郎
曲目シベリウス:交響詩「フィンランディア」
  モーツアルト:ピアノ協奏曲第23
    ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」から第4楽章
  チャイコフスキー:1812年序曲
  ヴェルディ「アイーダ」凱旋行進曲
  小林研一郎「パッサカリア」他
入場料:一般・3000円、学生・1500円

蓼科みずなら音楽祭では700人収容の茅野市民館で知的障がいをもつ
方々を100人を招待する。

<コバケンとその仲間のオーケストラ>は小林研一郎さんが夫人の小
林桜子さんの求めに応じて、スペシャルオリンピック長野の際に呼び
掛け、全国からボランティアで集まった演奏家集団である。

昨晩は小林桜子さんがこうした経緯を説明され、知的障がいをもった
方々との活動を進めて来られた方々から質問などのやり取りがあった。
やまねこは恥ずかしいけれど、このような活動は初めてである。準備
会議に出たおかげで、眼からうろこが落ちた。

知的障がいがあっても、心は育っているから、感動を率直に表わした
い。コンサートの最中に声をあげたり立ちあがったりしても大丈夫だ
よ。椅子に座ったままのが苦痛だったら中途で外にでてもいいのよ。

付添いがお父さんで、女性のトイレに入れない時、誰でも手を貸して
あげるといいのよ。奥の席に入りにくい時、気軽に席を変わってあげ
ることもできる。気づいたら、どんなことでもしたらいいのよ。

健常者には当たり前と思えることでも、立場が違うと受け止め方が違
う。むしろ、健常者たちにとって、大きな学習の機会になるのではな
いかとやまねこは思う。

知的障がいをもった方々だけが集まって活動し、健常者たちはその方
々の存在をまったく知らないで暮らす。これはおかしいことではない
か。同じ社会に暮らしているのに活動の場が限られている。もっとど
こにでも参加できるようになるといい。間に横たわるバリアーを取り
払おう。

音楽によるバリアフリー、ノーマライゼーション、共生(インクルー
ジョンInclusion)。そうか、そうか、言葉は聞いたことあるけれど、
中に入って活動したことがなかったやまねこはあらためて深くうなず
いた。

開催地実行委員、地元のリーダーは原房子さん。昨晩は原さんのしな
やかな指導力が発揮された。地域の知り合いの方々何人かとお目に掛
かり、皆さんとの共同作業でチラシの袋詰めなどを済ませ、切符を預
かって9時過ぎに辞去した。

その後三人で上海餃子屋での遅めの夕食。音楽の話で盛り上がった。
ヨーロッパを幾度も旅行した際、パリやブタペスト、ウィーンなどで
500円、600円のオペラを見放題だった話をせいたかせんせが語る。

北信地方の高校時代、フルトヴェングラー、オットー・クレンペラー、
カール・ベームの指揮するベートーヴェン、ブラームス、チャイコフ
スキー、ブルックナーなど、CDで山ほど聞いていた話が限りなくあ
ふれだすHくん。
会場での自己紹介の折、諏訪響コバケンのオーケストラ会場で買った
CDでは、ムラヴィンスキー、カール・ベームと同じ息遣いが聞こえ
たと語り、聞いている人々を驚かせた。

ワーグナーの名指揮者クナッパーツブッシュのことを対話したのは、
やまねこ生まれてから3度目だろうか。

この世は奇跡に満ちていると考えるやまねこ。はらさんとの交流がな
かったら、この出会いはなかったかもしれない。わくわくしながら、
8月までを過ごすことにしよう。

切符の数が限られています。お早めに申し込んでくださいますように。

うらおもて・やまねこでした。

4 件のコメント:

  1. >>>やまねこは恥ずかしいけれど、このような活動は初めてである
    やまねこさん、なんやら楽しそうやねぇ
    幾つになっても、初体験は~良いことやねぇ

    呉羽丘陵の南西側に、障害者の施設があり
    ハイキング中に、よく会います

    アタシにも可也重度な甥(兄弟)が2人居ますし
    同年の知人には、施設に行かなくても良いお嬢さんが~

    偶然今もテレビで、障害者対象にコンサート(ロック)の様子を放映してました
    感想は「楽しかったけど、やかましかった^四^」ですって♪

    やまねこさん、8月の音楽祭ワクワクモンやねぇ~

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  2. うらおもて・やまねこ2011年6月8日 22:58

    Tokiko.M ”・_・」 はん、コメントあんがとはん。
    ワクワクモンの8月の音楽祭。
    「障がい」って何をもって決めるのだろうね。
    人に害を与えない人々を社会のさまざまな場所に
    参加できないようにして。
    「頭いい大人たち」はカネもうけのためなら、他人の命を犠牲にすることも平気。
    こういう人々を、バリアーの中に閉じ込めておくことはできないかしら。
    ああそうそう、牢獄、刑務所というものがあるのだった。

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  3. はら ふさこ2011年6月9日 0:59

    先日、コバケンさんがオーケストラの人たちと音楽を創る所を見せてもらった。そのメロディが何を表すのか、それはどんな感じなのかを体中で表現して伝え、奏者にはリスペクトを持って話しかけていると感じた。優しくいっているようだったが、それでいて妥協はしない。炎のコバケンと表されるのは音楽に対していつもぎりぎりのところまで追求していくその姿を言っているのだと思った。
    上手い演奏家は大勢いるが、オーケストラは何と言っても大所帯。
    100人もの奏者たちを指揮者が誘導していくのだ。あれを見ていたら、会社とか組織とかのマネージメントと同じだろうなと思った。
    今回の演奏会のプログラムは誰にでもわかりやすい曲ものばかりで、初めてオケの演奏を聴きに行く方のにもお奨め。表現の豊かさでは通の方にも楽しんで頂けるもの。平日の午後という難しさはあるけれど、私は地元の方に来ていただきたいと思っている。
    やまねこさま、いつも取り上げて頂いてありがとう。

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  4. はらふさこさん、コメント有難う。
    指揮者とは何かの答えがここに示されているよね。
    曲に対する理解が明瞭だけではだめ。
    それを身体でオーケストラに伝える技量が必要である。コバケンさんは体育が高校時代得意科目だったとか。
    それにしても常任指揮者ならいざしらず、100人のオーケストラの全員を、一二度のリハーサルで、どうやって変貌させることができるのか、そこが知りたい。
    逆にいえば、理想的にはオーケストラメンバーは、どんな指揮者にも対応可能な大きなキャパを要求されるのだろうけれど。

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