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2011年7月15日金曜日

蛍を見に行く、湖東で三澤勝衛の勉強会

@@@@やまねこ通信111@@@@

昨晩は定例の「環境会議・諏訪」の読書会。湖東のカラマツストーブ
主宰清水馨さん宅にまる。やまねこにとり、大層得るものが多い読
書会。お茶と共に出される妻のちよえさん心づくしの野菜料理、漬物
がまた毎回の楽しみである。
「百姓学」を46回連載中の清水さん。
循環型社会のモデルを江戸期に見出している。今回のエッセイは三澤
勝衛の風土学を紹介したものだった。三澤勝衛は旧制の諏訪中学(現
諏訪清高校)の地理学教員だった。4冊の全集が09年に農文協から
発行され研究会も行われている。

三澤勝衛の風土学を清水さんは次のようにまとめる。
・風土は大気と大地の接触面「大気でもない、気候でもない、土質で
もない、独立した接触面」でありこの接触面こそ風土であり(人間の
生活空間)風土こそ地域個性、地域力の源泉である。
・風土に優劣はない。生かせば無価格で偉大な価値を発揮する。
・自然的な特徴と郷土人の歴史的な努力が総合され、更に有機的に関
連する「統一体」としての風土、言いかえれば地域が形成されてゆく
ことこそが、地域振興と個性的で魅力ある地域づくりにつながってゆ
く。

やまねこは4冊の全集を買い込んだもののまだ1ページも読んではいな
い。

昨晩は、輪読会を早めに済ませ、参加の皆さんとともに敷地内の池の
ほとりに蛍を見に行った。すーいすーいとほのかな光が宙を飛んでい
る。あまりにかすかな光だから、周辺を車で通ってもきっと眼につか
ないだろう。たっぷりした水が流れ農薬を使わない地域にしか生息し
ないかすかな光の虫。

  茅野の地でも夏が暑くなった。
やまねこは富山市に生まれ育ち、30年ほど東京など首都圏に暮してか
茅野に住むようになった。現在の住居は八ヶ岳西麓標高1000M余の
高地に位置している。

冬は日中でも零下の日があり最低温度は零下12度~16度の土地。
樹木の陰で日当たりのよくない道は、12月から4月までツンドラ状態
である。

好んで住みついたくらいであるから寒さは一向に気にならない。富山
市生まれのやまねこにとり冬季に雪が降るのは当たり前のことである。

茅野の地で最初の冬を過ごした時、雪が少なくて足もとがすっきりし
ていること、足もとに雪がつもっているのに空が真っ青の快晴である
ことが驚きであり快適だった。

富山では四季を通じて曇天であり一日一度は雨が降ることを覚悟しな
ければならない。冬の豪雪は一晩で1Mを超える。長野県では妙高高原
より向う側が日本海側の気候になるだろう。

ただ最近の「異常気象」のためか、諏訪地域でも暑い日が多くなった。
昨夏は熱中症で倒れた友人もいた。
暑さを好まないやまねこにとって、これは腹立たしい現象である。

けれど首都圏などと比較すると熱帯夜は一度もないからぐっすり休め
る。クーラーの心配の要らないところが住み心地のよさにつながって
いる。首都圏はじめ各地の暑さ情報を聞くたび、友人の顔を思い浮か
べ、相対的快適の増大ににんまりほくそ笑む日々である。

うらおもて・やまねこでした。

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