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2011年9月13日火曜日

フランス南部核廃棄物工場の爆発事故、仏、フクシマ以後全国でストレステスト

@@@@やまねこ通信137@@@@

●脱原発メーリングリストから、フランスの原発事故のニュ
ースが寄せられた。


以下は、日経新聞WEB
フランスの核廃棄物処理工場爆発事故
IAEA、「事故対応センター」設置 情報収集急ぐ 仏の
核施設爆発 2011/9/12 23:10

【ウィーン=藤田剛】12日に起きたフランス南部マルクール
の核廃棄物処理工場の爆発事故を受け、国際原子力機関(I
AEA)や周辺国は放射能漏れなどの事態を懸念し、情報収
集を急いだ。仏当局は「放射能漏れはない」などと強調して
いるが、IAEAは「緊急事故対応センター」を設置。天野
之弥IAEA事務局長は「事案はまだ起きたばかりで情報は
限られている」と、仏当局に情報提供を呼び掛けたことを明
らかにした。

仏テレビ各局は発生直後から文字情報で刻々と状況を速報。
事故現場は旧法王庁など世界各国から観光客が集まる名所を
抱えるアビニョンから約30キロの距離にある。現地からの報
道などによると、同市の消防当局者は「放射性物質の漏洩が
ないので、避難など特別な処置は講じていない」と話した。
町の様子も普段と変わりがないという。

一方、パリの株式市場では、同施設を所管するフランス電力
(EDF)株が事故直後に7%近く急落した。


事故が起きたマルクールの核施設はフランス南部ガール県に
立地し、プルトニウム製造のため1950年代に稼働を始めたフ
ランスで最も古い核施設のひとつ。核兵器の開発で役割を果
たした。70年代以降は高速増殖炉による原子力発電など民生
用途を多様化。使用済み燃料から取り出したプルトニウムを
再利用するウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料
も製造しているほか、放射性廃棄物の処理や原子力機器の解
体、仏原子力庁(CEA)の研究センターなどとしても活用
されている。

 AP通信によると、事故が起きた施設では爆発後に火災が
発生。仏電力(EDF)広報担当者は12日、同通信に「沈静
に向かっている」などと話したが、確認はできていない。

情報が錯綜(さくそう)する中、折から定例理事会を開催中
のIAEAも対応に当たった。天野事務局長は記者会見で「
緊急事故対応センター」設置を発表。IAEA報道官は日本
経済新聞などに「マルクールには非常にたくさんの原子力関
連施設があるため、どの施設でどんな事故が起こったかはま
だ把握できていない」と語った。IAEAは16日までの定例
理事会の中で、今回の事故について討議する可能性もある。

 緊急事故対応センターは福島第1原発の事故後にも設置さ
れた経緯がある。IAEA内の専門家が24時間体制で事故に
関する情報を収集し、加盟各国と情報を共有したうえで、対
策などを検討する。
(以上、日経新聞WEB)


次はBBCニューズ:写真付き
http://www.bbc.co.uk/news/world-europe-14883521
フランスには58基の原発がある。フクシマ以後、この数カ
月にわたって全国でストレステストが行われた。

フランス原発の大企業、(日本にも売り込みに来た)アレバ
社は、フクシマの事故以後、安全性の高い原発の開発を、
大な広告費を掛けて宣伝していた。(以上BBC)

  仏アレバ社等の装置故障

毎日新聞96日、福島原発第一汚染水処理中の、米キュリオ
ン社、仏アレバ社の装置が同時に故障し、約9時間停止した
との記事。両方の機械は共に、粘り気の高い何かが巻きつい
て、動かすために過大な電力がかかって停止した可能性があ
ると説明されている。

サルコジ首相は、フランスの原発は安全性が高いから高価だ
とかねがね語っていた。きわめて高価なアレバの装置が故障。

●フクシマ後、フランスは全原発ストレステスト

それにしても、フランス原発事故のニュースで分ったのは、
フランス国内で、フクシマ以後に国内での検査の要請の意見
が高まり、数カ月にわたってのストレステストが全国的に実
施されたことである。

フクシマ事故後のこの国では、菅首相がストレステストの必
要を要請したところ、経団連、自民党などからひどいバッシ
ングを受けたことを我々は忘れない。事故を受けた後になお、
全原発のストレステストに対しての抵抗があったのだ。

原発大国フランスが良いとは思えない。けれどこの国の「安
全神話」への執着、電力会社の過信と事実の隠蔽体質、その
言い分に同調する政治家や言論人の存在は、恐ろしいものが
ある。

うらおもて・やまねこでした。

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