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2011年9月18日日曜日

茅野市、教委に「こども部」新設、しかし男女共同参画がセットでなくては実効は期待薄

@@@@やまねこ通信139@@@@


● 茅野市長は、市教委に「子ども部」(仮称)を新設し、
子育て支援の一元化を図って、市教育委員会に置く方針と
いう。
これまでの縦割り行政の弊害をなくし、子どもとその家庭
を継続的に支援するため、02年に子ども家庭応援センター
を設置。子育てについてのあらゆる相談を受け付けて来た。

けれど児童虐待、不登校、発達障害など子どもを取り巻く
状況は複雑多様化。保健、福祉、教育の一層の連携が求め
られているため、市長は「市の将来に向けた重大な問題」
として、一年先送りにし、市議会の9月定例会の一般質問で、
0歳から18歳まで総合的、継続的な支援ができる体制を構
築する」と表明。

少子化の中、子どもの成長を継続的に支援するために、行
政の部局を改善することは良い方向だろうとやまねこは考
える。

しかし、そのことで、社会と家庭での子育てが改善され、
少子化の条件が改善されると茅野市が考えるとしたら、大
間違いと言わねばならない。話は半分でしかないのだ。

子どもを作り、育てることを支援するには、社会における
男女共同参画が進まなければならない。女性が妊娠、出産
をすることは昔と変わらないが、父親が育児に参加するこ
とが不可欠であり、女性の職場復帰が叶わねばならない。

共働きの世帯においてはとりわけ、このことは不可欠であ
る。今日の若い世代は、非正規雇用の割合が増大している。
夫婦共働きで一家を支えなくては、子育てをする安定した
経済的基盤はとても生み出せないのである。

このことは、シングルマザーの家庭においてなおさら、切
実である。被災地で夫に死なれた一家の悲しい事情が報道
されている。母親の職業がなくなったら、こどもを育てる
ことができない。シングルマザーの雇用促進も、男女共同
参画の大きな仕事である。

企業、官公庁、学校などの事業所において、母親の産休、
育休がどれほど取れるのだろう。父親の育休を取るケース
がどれほどあるのだろう?こうした男女共同参画の施策が
行政に取り入れられて初めて、市政における子育て施策の
充実と言えるのではないだろうか?

今なお、おばあちゃんに助けを求め、おばあちゃんの手が
頼めないから子どもは作っても、一人だけにしようという
家族が多い。

男性の育休は、女性が高所得の場合に限られるという現実
も報告されている。女性が非正規雇用だったら、育休を取
るのは女性に限られるだろう。子どもを産んだら職業を辞
め、家事育児に専念せざるを得ない現実が今なお、続いて
いる。

性の正規雇用を増大する方向に進め、女性の所得を増や
す方向に進めるためには、社会全体で取り組む必要がある。
女性が生涯にわたって職業を持つことが当然になり、女性
の就職の幅を広げ、職業選択の幅を広げることで、女性が
子ども時代の夢を、大きくなってから実現する道を開くこ
とにつながるのである。

茅野市の市長は、早急に男女共同参画行政の必要に眼ざめ
パートナーシップの男女共同参画部門と、家庭教育センタ
ーの機構改革に着手すべきであろう。

そうでなければ、「子ども部」をせっかく新設しても、実
際効果の発揮はとても望めないだろう。男女共同参画部局
の改善が必要との認識が市長に少しでもあれば、「こども
部」構想の段階で、そのことが語られているはずだ。子育
てに少しでも関心がある人なら、すぐに気付くことである。

ところで茅野市長とその周辺は、今なお、社会における子
育てはこども」行政を改善すれば実現すると考えてるの
だろうか。

数年前の男女共同参画推進会議の設定が、まさにこのよう
認識と設定に立っていた。「子ども」と「男女共同参画」
を切り離していた。

「雇用部門」の小部会で、企業が女性を雇わない理由が、
女性の妊娠、出産、子育てである事実を無視したまま、
事を進めようとして、やまねこの指摘を受け、汗だくにな
っていた。

女性の部課長を増やせば、こんなことは起こらないだろう
と、当時やまねこは考えた。


女性市議の皆さん、どうかこのことを市議会で追及してく
ださいね。

茅野市では、男女共同参画の担当部局が、市民から分かり
にくい仕組みになっている。やまねこの仲間、「男女共同
参画を進める会」では、柳平市長に対し、現状を改善する
ようにとの、要望書を昨年度末提出した。

特に、男女共同参画の業務を男性が担当するのは、米国の
黒人差別撤廃の部局の窓口に、白人の担当者が付いている
と同じように、理解が及ばず、ちぐはぐなのだと語ったと
ころ、当時、選挙直前だった市長は、少しは理解を示した
かに見えた。

ところが、当選後の現在、何も改善されていない。担当者
は以前のまま男性であり、他の仕事との兼務のままである。
茅野市の男女共同参画業務の遅れている大きな理由の一つ
がこの窓口の混乱である。担当部門の市職の皆さんの努力
が実を結ばない仕組みになっている。


それぞれ家庭で子育てしている女性、市職の皆さん育児
の負担を、女だけで黙って背負っていませんか?
子どもは両親と社会が共同して育てることが、この国の政
策なんですよ。茅野市だけ他の地域と違っていて良いわけ
がありません。

市役所がそうだったら、市内の女たち、男たち、子どもた
ちは、もっと救われないんですよ。

茅野市の女性市議の皆さん、どうかこのことに注目して下
さいね。

9月12日のやまねこ通信を参照して下さい。「貧困と男女共
同参画」湯浅誠の講演、「女たちが元気」はどこの地域の話?
/09/blog-post_12.html

茅野市長は、年一度の男女共同参画推進大会の冒頭であい
さつする。5年前の第一回目に、まだ勉強不足だと謙遜しな
がら、市長は語った。

「男女共同参画は、文化になるほどでなくてはならない」。

これはいったいどんなことを言わんとしているのか、やま
ねこの知る限り、誰も理解できなかった。

共同参画政策の責任者である市長が、まるで高みの見物を
しているかのようで、誠に主体性の欠落した発言ではない
かとやまねこは思った。

けれど、少しずつ学習し、理解を深めてくれればいいので
はないか。今後に期待しよう。このようにやまねこの知る
女性たちは語っていた。

ところが、その後の3回の挨拶も、まったく同じだった。
「男女共同参画は、文化になるほどでなくてはならない」。
意味不明の同じ言葉を、茅野市民は4回も聞かされた。
この4年間、茅野市長柳平千代一氏は、男女共同参画に対
する理解を深める機会が一度もなかったのだろうか?

「男女共同参画なんか、別にどうだっていいんだよ。女た
ちがうるさいからほどほどにしてくれや」

この有言無言のメッセージを、周辺の男性たちに向かって
発信しているのでなかったら、市長は今のままでは済まさ
れないだろう。

今年11月13日(日)に予定されている推進大会。
挨拶で市長は何を語るんでしょうか?!
市の行政に変化がもたらされるでしょうか?
皆さん注目しましょうね。


● 「福島のお母さんの話を聞く会」明日、919
脱原発諏訪連絡会主催の「福島のお母さんの話を聞く会」
が、明日、919日(月・祝日)下諏訪総合文化センター
で午後1時から4時半まで開かれます。

この行事が、ユーストリームで実況配信されることになりま
した。

福島のお母さんのお話を聞く会
http://www.lcv.ne.jp/~mourima/11.8.22datugensuwa.html
14:00以降の部分(西片さんの講演90分は全て、そ
の後の会場からの質問・発言は機材との整合性による)が、
ユーストリームで実況配信されます)。
http://www.ustream.tv/channel/channel
http://www.ustream.tv/discovery/live/all?cc=JP
集会終了

後もいつでも繰り返しでもご覧になることができま
す。会場においでになれない方は、ユーストリームぜひご覧
下さい。

 

うらおもて・やまねこでした。


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