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2011年12月9日金曜日

五輪柔道金メダリストの準強姦、大学側の「隠蔽」は誰の役に立つのか?


@@@@やまねこ通信158@@@@


内柴正人容疑者の被害者は一人ではないという。複数の被
害者を大学が隠蔽し、一人に絞って報告したという。
九州看護福祉大は準強姦をセクハラ行為とだけ発表し、詳
細を明かにしなかった。

けれど記者会見で追及され、二塚信学長は「必ずしも1人
とは申し上げられない」と苦しい弁解をした。警視庁は今
後、他の部員に対しての犯罪があったかどうかの裏付けを
進めるという。

客員教授だった容疑者を大学は懲戒免職にした。けれど大
学が調査を進め、複数の女子部員からの報告を受け、事実
を把握しているにもかかわらず、罪状を小さく発表したよ
うに見える。

九州看護福祉大は教育機関として、何を狙ったのだろう。

罪状が大きい犯罪だったら、誰が不利益を受けるのだろう。
複数の被害者の訴えを握りつぶしたら誰が利益を得るのだ
ろう。

加害者であろう。大学は懲戒免職にする一方で、加害者を
かばっているのではないかと見えることに気づかないので
あろうか。


大学が罪状を少なく報告し、加害者をかばう姿勢を見せた
ら、今後将来にわたり、教育機関としての倫理性を問われ
るだろう。何らかの事件が起こったらまた握りつぶすので
はないか。自浄作用が機能しない大学らしい。学生をしっ
かり守ってくれる大学ではないのではないか。特に今後も
起こるえる性暴力事件の際、女性被害者の名誉と人権を守
る大学ではないのではないか。子どもたちを安心して送る
ことはできない。

こうした印象を社会に向かって発信してしまった。

学内には様々な教員たちがいるだろう。学長ははたして健
全な考えをもつ教員たちと会議、議論、討論したのだろう
か。それとも教授会は形式だけで、一般教員の自由な発言
が許されず、学長、理事長が独裁する組織なのであろうか?

こうした印象を社会に向かって発信してしまったことに大
学は気づかないのだろうか。やまねこは心底不思議でなら
ない。

内柴容疑者の犯罪のお蔭で、同大学の在学生、OB,OG
のプライドはずたずたに傷ついた。健全な日常を送ってい
る方々が本当に気の毒である。学長の「隠蔽」発言がこの
ことを倍加した。

大学が再発防止を根本から望むであれば、徹底して調査し、
その結果を社会に向かって発表し、今後の改善を訴えなく
てはならなかった。社会に向かって嘘を言わないことは、
将来、この大学をめざす志願者に向かって嘘を言わないこ
とである。

九州看護福祉大学学長の今回の記者会見での「隠蔽」が大
学にもたらした不利益を、大学は今後どうやって、償って
ゆくつもりだろう。どうやって大学への信頼を取り戻す
もりだろう。学長の首が一つ二つ飛んだだけでは難しいだ
ろう。

初期の対応を誤ると、その後始末の苦労が何百倍にのぼる
ことにどうして気づかないのだろう。やまねこは心底不思
でならない。


うらおもて・やまねこでした。


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