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2011年12月17日土曜日

男女共同参画教育県信州をアピールしよう!


@@@@やまねこ通信165@@@@


児童会・生徒会長の男女比が50%になんなんとしてる。
行政の女性たち、子育て中の女性たちは先刻ご存じだっ
た。けれどやまねこもそうだが子育てから遠い大人たち
はほとんど知らない。

児童会・生徒会長の男女比は、10代の若者たちに男女共
同参画教育がどれほど浸透したかを知るための格好の基
準として役立つのではないだろうか。

長野県教育委員会はこの際、小中高の児童生徒会長の女
子率を調査して公表していただきたいものである。まず
10年前との比較をし、今後毎年公表することにしたら
どうだろう。公表している都道府県はやまねこの知る限
りほとんどないと思う。

長野県は明治期以来、「教育県信州」として全国的に知
名度が高かった。「教育県」とはいったい何を意味して
いたのだろう。
義務教育の登校率が高かった。教員の研修活動が盛んだ
った。戦前戦中において学校教育に権力の介入を許さな
かった。これらのことを断片的に聞いている。

一方で、満蒙開拓に多数の子どもを送り出したことも信
州教育の一端であったし、そのことを深く反省して中国
残留戦争孤児たちを探す活動を自ら始めた元教員も信州
教育の担い手であった。

富山に生まれ育ったやまねこにとり、「教育県信州」と
いう言葉が何をさしているかについては、不勉強のせい
で全体の理解がまだできていない。

現在、「教育県信州」復活との掛け声を新聞で見る機会
が多い。それは進学校の改革の場面である。中高一貫の
進学校をつくる大義名分としてこのフレーズが呼び交わ
されている。諏訪青陵高校も6年生のコースを設けること
に決定している。

東大の合格者が他の府県に比較して多くないことを悩み
とする考え方。この考え方によれば東大合格者の数を「
教育県」の指標としているわけだ。

今日教育の成果を示す指標として、東大、国立医学部の
合格者数ランキングが独り歩きしていることは誰の目に
も明らかである。23月の週刊誌の広告には東大はじめ
有名大学の巨大活字が躍るのが年中行事である。

けれど教育の目的、話を限って学校教育の目的が、東大
のような大学に合格することだけでないこともまた、言
までもないことであろう。

やまねこは学校教育の目的は、読み書き算数の基礎を身
に着け、必要な知識を絶えず取り込む能力と意欲を持ち、
「社会的公正」を視野に収めることのできる女性、男性
を形成することだと考えている。

このことは義務教育がしっかりしていれば可能であるは
ずだ。義務教育こそは、「社会的公正」を視野に収める
ことのできる社会人の基礎を養成する場ではないのだろ
うか。

ところが今日の小中学校は、高校進学者がほぼ全員であ
るから進学準備の教育を中心化し、義務教育の完成の場
ではなくなった。高校も進学予備校化しており、どんな
高校かを知る手掛かりは、東大合格者数の縦のランキン
グの他に、ほとんど見つからないのではないだろうか。

話が少し遠回りした。児童会長生徒会長の男女比を公表
することで、男女共同参画教育の成果を量る基準とした
らどうだろう。これはまぎれもなく「社会的公正」の指
の一つである。

PTA会長、副会長の男女比率と合わせて、毎年公表
ることで、学校と地域の「社会的公正」実現の基準と
てメディアに示したらどうだろう。

実際には女性が働いているのに、男性が名前だけ会長を
して不思議と思わない。女性たちも会長は固辞して下働
きを当たり前と考えている。

身の回りのこうした現実をいったん疑ってみようではな
いか。このことから、地方政治や国政に対しての批判的
な視点、建設的な考えがきっと出てくるんだ。

児童会長生徒会長の男女比を全国に先駆け公表すること
で、男女共同参画教育県信州をアピールする絶好の機会
ではないだろうか。これを「教育県信州」の看板にした
らいいじゃない!



女性が力を発揮できる場所、暴力から守られる場所に信
州がなったら、働きたい人、旅行したい人、住みたい人
がきっと増えるよ。経済効果だって計り知れないんだよ!



うらおもて・やまねこでした。

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