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2011年12月18日日曜日

大学の学部増設認可されず、前総長性暴力前科のため、品質わるい大学をどこに訴えたらいいの?


@@@@やまねこ通信166@@@@


やまねこはこの国に男女共同参画が普及することを切に望
んでいます。学校や企業で、女たちが性暴力にさらされる
ような社会では、とても女性の活躍が期待できないからで
す。

特に文科省は、授業の回数など教育課程の細部に介入する
手間と時間が余っているのだったら、認可した大学の質を
しっかり監督してほしいものです。品質わるい商品のトラ
ブルは消費者庁へ。けれど品質わるい大学はどこに訴えた
らいいのでしょう?

モラルが問われる大学があっても、いったん認可されたら、
なかなか取り消されることがありません。大学の中身が分
からないまま、高い入学金、授業料を支払う学生と保護者
こそ、いい迷惑です。

文科省はいったい何のために存在するのでしょう。問題あ
る大学に厳しい処分をしないのは、大学側との何らかの癒
着とも見えます。けれどむしろ、いったん認可した大学を
取り消すことで、許認可の当局たる文科省の権威が失われ
ことを恐れているためではないのか。文科省無謬神話を維
持するためではないのか。文科省の目的は、文科省を維持
ることではないのか。

原子力安全神話と同列で、文科省自身が気づかぬまま、大
きな破たんが進行しているのではないか。現在は私学助成
というカネの力で私立大学を抑えているかに見えます。け
れど大学の倒産が開始するだろう近い将来、文科省の必要
性が、少なくとも大学においては消失するのではないかと
やまねこは考えています。

文科省の役割の不可思議さを示す一例をあげましょう。
大学総長の性暴力前科のため、大学の学部増設が認可され
なかった大学があります。

以下はNHKのサイトから。
「東京福祉大学を経営する学校法人が、新たに設置を申請
していた学部と大学院の研究科について、文部科学省は「
刑事事件を起こした元学長が、その後も大学の運営に関与
していて、管理運営上問題がある」として、設置を認めな
い決定をしました。

新しい学部と研究科の設置を認めない決定を受けたのは、
東京福祉大学を経営する学校法人「茶屋四郎次郎記念学園」
です。東京福祉大学では、3年前に当時の学長が強制わいせ
つの疑いで逮捕され、学校法人側は文部科学省に対し、元学
長を今後大学の経営に関与させないと報告していました。と
ころが学校法人は、元学長を大学の事務総長として高額な給
与で雇用していたほか、元学長が在籍する会社に業務を委託
し、元学長の個人口座に2000万円近く支払っていたこと
などが分かりました。このため文部科学省は、群馬県伊勢崎
市に東京福祉大学の経営学部と大学院の経営学研究科を新た
に設置するという、この学校法人の申請を認めない決定をし
ました。文部科学省は「学校法人が元学長の影響力を排除す
る対策を取らず、経営に関与させていて、学校法人としての
管理運営が適切でない」と話しています。大学の管理運営上
の問題で学部などの申請が認められないのは、これが初めて
です」。

同大学は学部の新設が認可されませんでした。「学校法人と
しての管理運営が適切でない」がために。けれど現存の学部
は、このまま維持して構わないらしいのです。学部新設さえ
しなかったら、社会の人々は同大学が、こんなひどい大学で
あることに気づく機会もなかったのです。

新学部設置はダメ。けれど依然として学生を募集し教育活動
をすることはOK。どうもよく理解できません。罰則規定が
おそらく存在しないのでしょう。原発の安全神話と同じです。
安全神話の成立と同時に、事故マニュアルは不要になったの
です。文科省が「安全神話」「無謬神話」を宣言したら、「
問題ありの大学」はあり得ないことになります。


だとしたら、現実に問題ありの大学」を見つけたら、どこ
に持ちん込んだらいいのでしょう。


少し前、やまねこは必要があって同大学を調べたことがあり
ます。大学HPを見てください。設置目的や教育の特徴では
なく、米国のハーバード大学の賞賛が書いてありました。な
ぜハーバード大学なのでしょう。
http://www.tokyo-fukushi.ac.jp/daigakusyoukai/index.html

同大には複数のキャンパスがあります(東京池袋の貸しビル
群馬県伊勢崎、名古屋)。ところが各キャンパスの募集人員
が明かではなく、教員の所属キャンパスが示されていません。
不可思議なことです。どうしてこんな大学を文科省が放置し
ているのだろうと思いました。

前総長の犯罪については以下をクリックしてください。3年前、
2008年のこと。池袋の総長室の奥にはホテルのようにベッドル
ームとシャワー室が設置されていたという。

犯罪が明るみに出たとき、メディアのインタビューを受けた
学生たちは、「知っていたら入学するんじゃなかった」と答
えていました。学生たちそれに、社会で働いているOG,O
Bたちが本当に気の毒です。

同大学の就職率が「文系大学日本一"」「これで7年連続日本
一」と紹介されています。読売新聞社『就職に強い大学
20122011年就職率ランキングTOP20(就職者数300人以上)』。
http://www.tokyo-fukushi.ac.jp/syushoku/yomiuri2011.html

福祉・教育系がどれほど人気があっても、一位とは驚きです。
大学の出口、就職率こそ、今日の大学のセールスポイトです。
この数字が独り歩きし、同大学は、志願者入学者を集めている
ものと見えます。

前理事長を大学内の人事から外すようにとの文科省勧告を無視
したほどにもコンプライアンスなしの大胆な大学が、新聞社の
就職実績資料を提供する際だけ、正確なデータを提出するとい
う道理に対し、やまねこは信じがたいとの思いを抑えること
とてもじゃないけどできません。

新聞社が大学側のデータを丸ごと信頼して掲載するのでなかっ
たら、もっとしっかり調査してもらいたいものです。しっかり
調査した正確な数値であれば学生たちの頑張りにやまねこは脱
帽します。

けれど名前ばかりは新聞社、実はプロダクションが作っている
のが実態であり、丸投げで眼をつむっているのだとしたら、新
聞社に対する信頼が刻々地盤沈下してゆくことに歯止めがきか
ないでしょう。

問題あるのは、東電と原子力保安院など「原子力ムラ」の面々
だけではありません。文科省、大学と周囲を取り巻くメディア
などの組織も、同じ問題を抱えているとやまねこは考えていま
す。相互の癒着と仲間内をかばい合う「男性社会」体質、特権
的なミニ殿様の存在が共通点です。

こうした組織がボロを出す最初の発端が、性暴力事件です。性
暴力事件を生み出す組織を追及してゆくことで、組織の病巣が
顕在化することは、それゆえ何ら不思議ではありません。


うらおもて・やまねこでした。


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