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2011年12月21日水曜日

食にまつわる楽しい話、楽しかった話、残念な話


@@@@やまねこ通信169@@@@

これからの楽しい話。
クリスマス行事に参加することなど、記憶する限りほとん
どなかったやまねこだけれど、今年ばかりは行ってみよう
かしらと思う行事の知らせが舞い込んだ。

●「タンゴ・クリスマス」の知らせが原房子さんから寄せ
られた。今週土曜日、夜の部が特にステキとのこと。
みなさま、会場でお目に掛かりましょう。

1224日に<茅野市民館からの贈り物>と題し「タンゴ
・クリスマス」を開催いたします。
演奏は、名古屋を中心に活動している「トリオ・ポルテー
ニョ」です。バンドネオン、バイオリン、コントラバスに
ゲスト歌手を迎え、コンチネンタルからピアソラまで、タ
ンゴの世界を堪能していただけます。

お飲物と軽食付きで、くつろいだ雰囲気の中、上質な大人
のクリスマスをお過ごしください。
また、当日、クリスマスの雰囲気を盛り上げて下さったお
客様には、ステキなことがあるかもしれません。

■開催日時:20111224日(土)
        14:00開演(13:00開場) 
        19:00開演(18:30開場)
■会  場:茅野市民館 アトリエ
■出  演:トリオ・ポルテーニョ
■料  金:友の会1000
       一般1500円(全席自由・当日券500円増し) 
       定員各回100
      お飲物・軽食付き
■主   催:NPO法人サポートC
     茅野市民館指定管理者 株式会社地域文化創造
■後援 :茅野市、茅野市教育委員会、信濃毎日新聞社、
長野日報社、信州・市民新聞グループ(7紙)、
エルシーブイ株式会社

プロフィール
バンドネオン/春日邦夫、バイオリン/岩切陽子、コントラ
バス/平林秀基。タンゴに不可欠の三つの楽器が綾なすサウ
ンドは、まさにタンゴの醍醐味。
 
互いの息づかいを感じながら三人の楽器が拮抗するトリオ。
それに今回はゲスト歌手の藤井治樹を迎え、ピアノレスで、
他のアンサンブルとは一味違うエキサイティングでスリリ
ングな面白さが味わえる。
 
1982
8月、二週間にわたる名古屋・エスペランサ楽団との
ブエノスアイレス公演に対し、SADAIC(アルゼンチ
ン作詞作曲家協会)より《CIUDADANO DEL 
TANGO》(タンゴ市民彰)授与。感傷的な古典タンゴ
から魂を揺さぶるピアソラまで、幅広いレパートリーを誇る。
(以上)

●これまでの楽しかった話。

先週末、松本の仲間たちとの忘年会。所は松本市中町通り。
間口の狭い骨董屋陶器屋木細工屋家具屋などが軒を連ねてす
き間なく立ち並ぶ細い通り。古い民家風の建物ののれんをく
ぐったところが、鶏鍋炭火料理の「時しらず」だった。 

入ったところがだだっぴろい台所。周囲をカウンターが取り
巻いている。そこで焼き鳥を頬張りながらお酒を呑むのもい
いと思える雰囲気。

奥に案内され、坪庭のむこうに進むと白壁の土蔵が。小さな
入り口の向こうは、白壁板張り高い天井の何もない空間だっ
た。片隅に昔風の茶箪笥が一個ぽつんと置いてある。

やまねこの大好きな空間。何を隠そう。やまねこは今の棲家
に入るとき、古屋を改造して、こうした何もない空間を夢想
したのだ。基本的デザインは共通している。

けれどそこに住むためには、収納場所が別になくてはいけな
い。棚などを部屋に置いてはぶち壊しなのだ。結果、別室に
書庫などを設置したのは良いが、幾度もの引っ越しを重ねる
うち、何もないはずの空間が、段ボール箱置き場、新聞の山
置き場に変身して久しい時がたっている。これがうらおもて
・やまねこの棲家の悲しい現実なのだ。

さて、「時しらず」のこの何もない空間の中心に板張りの卓
と4~5人の座布団がおいてある。卓の真ん中に赤赤と炭火
が起こっている。やがて鉄なべが運ばれ炭火の上に置かれる。
鉄なべの中は澄んだ鶏スープ。これが当店工夫の2~3日か
けて煮込んだスープらしい。

鶏のぶつ切りに、つくねの具が竹を半分に割った細長い器に
乗っている。白菜、それにこんもりした椎茸が卓の下の盆に
置いてある。

しばらく待つうちスープが沸き立ってきた。鶏肉や白菜を静
かに鍋にいれてくれるやまねこより少し年配と見える女性。
雑談しながら、鍋の様子を眺め、煮えたころ、取り皿に取り
分けてもらう。

鶏肉は柔らかくて味が濃い。野菜の味が引き立っている。
赤い炭火と煮え立つ鶏鍋を眺めながら穏やかな時間が流れる。

店は開店してまだ新しい。店の主は京都で2年間修業してきた。
その前はイタリア料理店を開き、ピザもパスタも知る人ぞ知
る評判の味だったという。

最後にご飯を鍋に入れておじやを作ってもらう。ご飯を煮る
片手間に、卵を溶いている。かき混ぜはしない。新しい固い
生卵を箸で切ってほぐす時間のかかる作業だ。少しも手抜き
しない。やるべきことをきっちりする。これはおいしいわけ
だと眺めながら納得する。

「時しらず」とはよくつけた名前である。あっという間に
時間が過ぎて3時頃になった。料理の味、個性的な店構え、
けれど何よりも忘れ難いのはサービスをする女性の仕事ぶり
だと思った。彼女の存在は、店にとって掛け替えがない。本
当に良い店に出会った。横山さん、ご紹介ありがとう。また
行きましょう。

     残念な話
このブログで何度か取り上げた皮のしこしこした餃子が絶
品の上海餃子屋茅野店が、残念なことに、1230日をもって、
閉店することになった。諏訪店は営業継続する。

店主の黄さんは、上海出身で数年前に日本に帰化された。
最近、上海の父上が、手術を受け、病の床にあることを聞い
た。何か起こったらすぐに上海に飛んでゆきたい。けれど、
茅野店、諏訪店の二店を経営しているとそれが叶わない。黄
さんは眉をひそめて語っていた。
 
上海餃子屋茅野店が閉店したら、学生とのコンパをどこでし
たらいいの? WENDO勉強会、男女共同参画講座の後の
ち上げ会をどこでしたらいいの?せいたかさんはニラレバ
炒めをどこで食べたらいいの?ならゆみさんはエビチリ定食
をどこで食べたらいいの?やまねこはムシュロー定食をどこ
で食べたらいいの?

諏訪店が健在だからいいけれど。
こんなわけで、諏訪地域にお住いのみなさま、年末のお忙し
い中、何とか時間をやり繰りして、1230日までに、上海餃
子屋茅野店に駆け込んでくださいね。お目に掛かれるかもし
れません。

うらおもて・やまねこでした。

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