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2012年1月26日木曜日

茅野のパワースポット・民俗芸能の足跡展、成瀬巳喜男『晩菊』


@@@@やまねこ通信182@@@@



今日の気温は午前中が-8℃。午後は快晴の青空、日光の
照りつける空の下でありながら、最高気温が-3℃!

日本海側の冬景色が頭から離れないやまねこにとって、とて
も信じられない一日でした。

   民族芸能の足跡展 
「見に来て!地域の宝物」
「今も息づく伝統行事、暮しの中で受け継がれていた村芝居」
「茅野のあちこちに残る 貴重な道具や衣装を展示します」。
こんなチラシをもらった。

今日が初日。市民館のギャラリーは、美術展会場のみに普段
は利用される場所。

ところがである。
今日ばかりは舞台をしつらえ、展示された衣装が今にも踊りだ
しそうな妖しい雰囲気を放っていた。
今日が初日。
これから5日間の民族芸能足跡展の幕開けである。

獅子頭がひな壇にずらりと39点(訂正)ばかり並び、歯を剥きだ
して精いっぱいの恐い顔で迎えてくれる。

さらにお神楽の仮面が幾つも。(加筆49点)滑稽な面が多い。青
い顔で赤い舌をべろりと出した一つ目小僧も見つかる。次には
人形浄瑠璃の人形頭。宮川小学校の所蔵という。

奥の方は舞台となっている。金糸銀糸の輝きを残す田舎歌舞
伎の衣装が、いまにも踊りださんばかり。
子ども用の袢纏と股引も。

さて次は、今に残る舞台の写真。泉野槻木舞台・大山祇神社
(文久3年、1862年)、米沢塩沢舞台・瀬神社(文久31863
年)、米沢北大塩舞台・宝勝寺(安政、1860年)、宮川田沢舞
台・福田稲荷社(天保121841年再建)。

そうそう、これら神社仏閣の回り舞台の縁の下を見て歩くツア
ーに、やまねこも参加したのでした。あのようなフィールドワー
クが、こんな形に実って展示されているのか。

やまねこ通信「台風12号、古い芸能舞台巡り、境内の栃の実」

さらに進むと、戦前からの結婚式の白黒写真が8点ばかり展
示されている。どの花嫁花婿も、真面目くさった表情。


展示総数150以上。
「お借りした数は200以上でしたが、展示しきれなく
て・・・」と、サポートCの原房子さん。

   丁度そこに、高齢者のみなさんが車いすを押され、ステッ
キをついたり、手をつながれたりのそれぞれの仕方で、ゆっくり
と、見学においでになった。

獅子頭の前で、
「昔、よく見たよ」

田舎歌舞伎衣装の前で、
「芝居、好きで見とったもんだ」
こんなひとり語りとともに、奥の方まで見学が進んでゆく。

NHKの取材が入っていた。
「あら、NHKさまですか」
こんな声も聞こえた。

「市民館訪問の最高齢者かもしれない」
ガイド役の原房子さんの声。
車いすに乗って目を輝かせた女性が、100歳を超えてお
られたらしい。

高齢の皆さんは、あるデイケアセンターからの帰宅途中
に立ち寄られたらしい。社会福祉協議会のユニフォーム
を着た皆さんの付添であった。

子ども時代に親しんだものを見て、どきどき、わくわく感
動することは、認知症を食い止めるためにも有益であろう。
民俗芸能の展示も、さまざまな役立ち方があるものだと
感心。

●段ボールでお獅子を作ろう。
ギャラリーの裏では、子どもたちの作った段ボール獅子
が展示されている。

ミカン箱の底に獅子の恐い顔を描き、
周囲に赤い色、青い色を塗って、唐草模様の風呂敷を
垂らすなら、これでお獅子一丁の出来あがりである。
簡単で楽しそう!

ああ、面白かった!
創意工夫にあふれている。展示あり、参加型あり、劇場
型あり、別の日にはシンポジウムあり。


いつもはすっきりと何もない市民館の柱や壁に、
段ボールや模造紙で、不定型な掲示が。
これはいいね。

わくわく、どきどき、いきいき感が、これで高ま
った。

お祭りは、普段と違う晴れの日。普段と違ったこ
とを工夫して楽しめるといい。

大人たちは子ども時代に面白かったことを思い出
したらいいのよ。忘れてたら、おばあちゃんや子
どもたちに聞いてみたらいいのよ。

どきどき、わくわくパワースポットの市民館、地域文化創
造、サポートCの元気印のみなさんの仕事からは、目が
離せない。

みなさん、ふるってお出かけ下さいね~。

   今後の日程です。
人形浄瑠璃から茅野の芸能の歴史を探ろう
箕輪町・古田人形芝居保存会「傾城阿波鳴門」上演

1月28日(土)13:30開演茅野市民館マルチホール
マルチホール 入場無料 

箕輪町の古田人形芝居保存会の方々をお招きして人
形浄瑠璃の公演とシンポジウムを行います。宮川小
学校にある人形浄瑠璃の貴重な人形の頭を手ががり
に茅野市の伝統芸能の歴史を探ります。

出演:湖東新井太神楽保存会 伊藤世紀
    箕輪町古田人形芝居保存会 柴登巳夫
    茅野市民館コアアドバイザー 徳永高志
茅野市民館指定管理者 株式会社地域文化創造
代表取締役専務 辻野隆之
NPO法人サポートC 原房子

次をクリックしていただくと、茅野市民館のHPにリンクします。


★●★こちらも、どきどき、わくわくパワースポット
成瀬巳喜男『晩菊』を手掛かりに女たちの「老い」に向き合
おう。

「老い」こそは、誰しも迎える「弱さ」との出会い。けれど、も
はや失うものがない境地に至ったとき、私たちは、これまで
にない「強さ」を得ることができるのではないでしょうか。初
めて得られる「強さ」はいったいどんなものかしら。

次は、ハガキ、メールでお送りしたご連絡と同じです。

21回茅野市男女共同参画講座を下記の日程で開き
ます。

前回から「脱原発・自然エネルギーの社会を、男女
共同参画の社会にしましょう!」とのフレーズを共
有しています。

テキストは成瀬巳喜男監督『晩菊』(1954年)
日時:128日(土) 受付:午後12時半
開始:午後1時~4時、開催時間を短縮しました。

誰しも避けることのできぬ老年に差し掛かった女た
ちの生き方に向き合ってみよう。

資産を蓄え貸し金の取り立てに忙しいきん
(杉村春子)、
夫と二人で居酒屋を開くのぶ(沢村貞子)、
憎しみの言葉をぶつける息子と二人暮らしのたまえ
(細川ちか子)、
お金にだらしないとみ(望月優子)と出来の良い娘
(有馬稲子)。

四者四様の暮らしぶりが路地裏を背景に描かれる。
四人は昔、芸者をしていたころのからの古馴染み。
きんの許にかつての恋人(上原謙)が訪問。

職業や立場を超え、女たちの連帯が見つからないだ
ろうか。

林芙美子原作の「晩菊」「水仙」「白鷺」を合わせ
たシナリオ。

脚本田中澄江、井出俊郎。
ジェンダー意識の基本を学習する講座。
「男たちの男女共同参画」ミニ講座付き。

    記
・場所:諏訪東京理科大学4号館432教室・
  司会:奈良裕美子、報告:藤瀬恭子、会場:
  清藤多加子

・主題:「女たちの階級差は何によって生まれるか?」
雑費:100円をお願いいたします。

(会員制)(1月、3月、5月、7月、9月、11月、最
土曜日開催)

主催:茅野市男女共同参画を進める会、代表・藤瀬恭子
お問合せ:茅野市家庭教育センター(0266-73-0888
(以上、ハガキと同じ)

 成瀬巳喜男映画のテキストは、『晩菊』をもって
終了し、その後、5月より、信州臼田町出身の丸岡秀
著作をテキストにする予定です。

茅野市男女共同参画を進める会
 藤瀬恭子(代表)
 清藤多加子
 奈良裕美子

以上のようなメールを、お送りしました。家庭教育セ
ンターから、ハガキでお届けした方々もあります。

331日は、成瀬巳喜男の総まとめ。なつかしの成瀬、
題して「なつなる」とのキャッチフレーズのもと、ま
めてメンドー見る会にしたいと思います。どうかお楽し
みに。

その後は、信州臼田町出身の丸岡秀子の著作、映画
『ひとすじの道』をテキストにします。

丸岡秀子も寄稿している『10代で何を食べたか(平
凡社ライブラリー)という書物が仲間の間で好評です。

この本に倣って、「私たちは10代で何を食べたか」
いうテーマで、昔の食事を料理する食事会などのイベン
トも考えています。

どうか、ご期待ください。

うらおもて・やまねこでした。


27日、一部、加筆・訂正しました。(やまねこ)


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