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2012年3月5日月曜日

<富の根源>エネルギーを人々が平等に分かち合う世界を実現しよう!映画「第4の革命」

@@@@やまねこ通信188@@@@

33日長野県岡谷市イルフにて、信州ネットSUWA拡大
交流会が開かれました。行事は映画と講演の二本立て。

映画は、「第4の革命 - エネルギー・デモクラシー」。
2010年ドイツで13万人を動員し、2011年、3.11以後の、
6月に、テレビで二度放映され、200万人以上が視聴。
ドイツの脱原発に一定の影響を与え、結果的に66日、
メルケル首相が2022年までの「脱原発」を閣議決定する
ことにつながったドキュメンタリー映画。

この映画を見て、やまねこは再生可能エネルギーのもつ
意味、その重要な役割に、ようやく目を開かれたと思っ
た。

再生エネルギーこそ、アラブ産油国・米国オイルダラー
支配から世界を解放し、その覇権に終焉をもたらし、南
北の経済格差を解消し、CO2問題を解決し、エネルギー
を集中から分散へと導き、<富の根源>エネルギーを世
界中の人々が平等に分かち合うことを可能にするかもし
れないのだ。

こんな世界が実現したらどんなに素晴らしいことだろう!

人類史における第1の革命、農業革命、第2の産業革命、
3IT革命につぎ、再生エネルギーの「第4の革命」で、
世界を根本から変革しようとの、希望と勇気を与えるメ
ッセージに満ちた映画だった。

映画の案内人はヘルマン・シェーア。再生可能エネルギ
ーのための世界協議会(WCRE)代表、オルタナティブなノ
ーベル賞といわれる「ライト・ライブリフッド賞」受賞、
ドイツ連邦議会・社会民主党議員。日本語訳の代表的な
著書『ソーラー地球経済』(岩波書店)

映画の製作国:ドイツ、デンマーク、ノルウェー、フラ
ンス、スペイン、マリ、バングラデシュ、アメリカ、ブ
ラジル、中国。

●以下のあらすじは、岡谷市イルフ上映会場の暗闇で、
やまねこが携帯電話の照明をたよりに走り書きしたメモ
を記述したものです。

映画の舞台は、米国ロサンジェルスから始まった。ガラ
ス張りのビルをすべて太陽光発電パネルで覆ったら、ど
れだけのエネルギーが得られるだろう。

地球上には20億人以上の電力なしで暮らす人々がいる。
デンマークは石油輸入の限界を知って、再生エネルギー
に踏み込んだ。デンマーク・ディスデスに広がる風力発
電の風車。

アフリカ・マリ共和国ザバラ。持続的発展のためには安
定した電力が必要である。
電力がない時は、子どもの分娩を懐中電灯の照明をたよ
りに切り抜けていた。小さな太陽熱発電パネルを、家屋
に設置するのを子どもたちが手伝っている。このことで
子どもたちの就学率が増大する。現存のエネルギー産業
からの抵抗があった。けれど30年で新エネルギーに切り
替え、エネルギー自給国を目指してる。

米国の石油産業エクソンモービル社は1989年が最高収益
の年だった。その後、電気で動くスポーツカーが開発販
売された。エコはおしゃれ!、映画俳優ディカプリオら
富豪のスターたちがこのエコカーを競って予約した。

ドイツでは、どうやって石油産業から自立できるかを模
索し、古い建物を省エネ様式に建て替えている。ソーラ
ー建築のパッシブハウス。暖房用の燃料が少なくて済む
家を建てることでCO2を削減し、雇用を促進している。

中国は石炭の大消費地。ここに太陽熱のソーラーカンパ
ニーを作ることでCO2が削減できる。
アマゾン流域熱帯雨林地域では森林伐採を食い止め化石
燃料の消費を抑制する。

バングラデシュ・ダッカではグラミン銀行のモハメド・
ユヌス氏が登場する。800万人の借主を誇るグラミン
銀行。

グラミン銀行の少額融資のため、識字教育を受けたこと
のない女たちが、読み書きを覚え、自尊心を獲得し、ビ
ジネスを活発に生み出すことにつながった。その創設者、
ユヌス氏は語った。

「人も太陽もエネルギー。自分のエネルギーを生かそう」

ここではソーラーエネルギーの組み立て作業に女性が雇
用されている。農村の女たちの技能向上が副収入の増大
につながっている。

国民の半数が11ドル以下の収入。けれど「低収入は無
収入ではない。低収入は人々の責任ではない。人々は努
力して貧困から抜け出そうとしている」ユヌス氏は力強
い言葉で呼びかけた。

残念ながら日本は一度も登場しなかった。

「第4の革命」の最後のメッセージ。
「反感や不安をあおるのではなく、力を合わせてソリュ
ーション(解決策)を探しだそう」

「新しい繁栄、地域社会にどんなことが出来るだろう!」

●3.11後の脱原発活動の中で見た映画では、『10
年後の安全』(すわこ文化村主催)についで、今回の『
4の革命』が圧倒的に目を開かれるスゴイ映画だった。

世界各地で話題になっている映画が、リアルタイムで東
京に行かなくても諏訪地域で見られるのは、ほんとうに
有難いと思う。

主催者の沖野外輝夫さん、美咲さん、毛利正道さん他の
皆様、本当にありがとうございました。

(「第4の革命」のサイト)
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD20277/story.html

(以下は、長野日報34日一面トップ記事WEB版です)。
●諏訪発自然エネ事業を 岡谷で「信州ネットSUWA」
交流会、更新:2012-3-4 6:01、長野日報

諏訪地域で自然エネルギーの普及を目指す「自然エネル
ギー信州ネットSUWA」は3日、岡谷市中央町のイル
フプラザで拡大会員交流会を開いた。約100人が参加。
ドキュメンタリー映画や講演を通じて、諏訪地域におけ
る自然エネルギーの可能性について考えた。

ドイツを脱原発、再生可能エネルギーへの転換に導いた
とされる映画「第4の革命~エネルギー・デモクラシー」
の上映に続いて、県温暖化対策課長の中島恵理さん(39
=富士見町=が「長野県の自然エネルギー政策の現状と
今後~諏訪地域に期待するもの」と題して講演した。

中島さんは「東日本大震災、原発事故で原子力や化石燃
料に依存した中央集権型で大規模な電力システムの限界
が見えた。今後は地域で自然エネルギーを増やしていく
ことを通じて、地域自身が元気になることが必要」とし、
「(海外から輸入される化石燃料を)自然エネルギーに
代えていくことで地域経済を活性化できる」と指摘した。

その上で、「諏訪地域は太陽光、太陽熱の適地。山には
まきがたくさんある。温泉熱があり、小水力の可能性が
ある。元気な人が多く人的資源もある」とし、「諏訪エ
リアから全国に発信する新しい自然エネルギーの事業、
取り組みが始まれば」と期待した。

閉会後の取材に、信州ネットSUWA運営委員長の沖野
外輝夫さん(75)は「情報を共有し、みんなの知識と意
識が高まれば(自然エネルギーの事業構築は)必ず具体
化する。上からではなく下から仕組みを作ることが大切。
私たちは情報共有のためのターミナルを担いたい」と話
した。

信州ネットSUWAは昨年11月に発足した。現在は15
16団体、約50人で構成している。総会を含む交流会は茅
野市、諏訪市に次いで3回目。次回は今月20日に富士見
町で勉強会を開く予定という。

●長野県温暖化対策課長中島恵理さんの講演は、非常に
分かりやすく、人柄の誠実さが印象に残るお話しであっ
た。パワーポイントも説得力があった。このような女性
が長野県の行政に参加しているというだけで、信州の今
後に希望が持てるような気がした。

中島恵理さんは、知る人ぞ知る、ユニークな経歴の方で
す。関心のある方は、次のURLをクリックしてください。


うらおもて・やまねこでした。

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