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2012年10月8日月曜日

歴史から私たちは、何を学ぶことが出来るか?勉強会に奇跡が起こる!次回のご連絡



@@@@やまねこ通信224@@@@


ちの男女共生ネット第3回勉強会は『祖母・母・娘の時代』
の読書会とワークショップでした。今回は、幕末から明治
期に当たる1章から18章まで。

幕末・明治初期から明治期終わりにかけた20世紀初頭の時
代。男女不平等の家制度は、明治になっても変わらず、家
制度を強化する民法が制定されました。義務教育が始まり
ましたが、女子で学校にゆく者は少数でした。貧しさの中
で身売りが親孝行とみなされていました。富国強兵政策の
中、日清日露戦争があり軍人が強くなって戦争未亡人が生
み出されました。こうした時代に、新しい職業、学校、社
会運動、新しい表現に向って歩みを進める女たちが現れた
のです。

女たちが生きにくい「男性社会」と呼ばれる今日の社会は、
幕末明治以来の「家制度」がその根っこに横たわっている
ことが、歴史を学ぶことによって分かるのです。このよう
な歴史を知った時、初めて私たちは、男女平等の社会が必
要であること、逆戻りは許されないことに気づくでしょう。
放置すれば、あっという間に逆戻りです。

3人の発表がありました。
●みえこさんは3章「世直しの問い」を発展させ、不二道
という宗教について詳しく調べた結果を語り、幕末の世直
し宗教、不二道の教祖の女性観が、同世代の水準に比べる
と、女性の価値を高く評価したものであることを紹介しま
した。

資料に掲載したレジュメを大幅に超えて、「自己語り」を
交えながらの発表でした。その力強さと迫力に、参加者一
同、驚嘆と同時に感動しました。

「自分のことを語るよりも、人の話を聞く方が好き」と語
り、控えめに見えたみえこさんは、少し前から、勉強会で
は自分の話を語る機会がないことを訴えていました。

けれど、「この家は女ばかりで、どうするんだ?!」との
周囲の問いが遠慮なく投げ掛けられ、そのたび、3人姉妹
の末娘は、「自分が悪いのではないか」と、身も心も固ま
る思いをした体験談で、幼い頃からのつらい思いをカムア
ウトしたのです。

この機会が、このように早く来ることを、やまねこはほと
んど考えていなかったので驚嘆しました。みえこさんはこ
の発表でブレークしたのです。

●みどりさんは大谷晃一著『おんなの近代史――風雪を生
きた56人の証言』(講談社、1972)をテキストに選びまし
た。『祖母・母・娘の時代』に何度も引用されたオーラル
ヒストリーの書物です。そこに登場する女性たちの語りか
ら、明治期の女たちの激しい労働と安い賃金の実態、働く
ことが当たり前であった女たちの意識について紹介しまし
た。

明治期は「新しい女」に光が当てられることが多いけれど、
働く女たちの方が圧倒的に多数を占めていたことを重視し
ての選択でした。最初に自分の立場を鮮明に語ったみどり
さんの姿勢から、やまねこはじめ参加者全員、大きな刺激
をうけました。

●ひさえさんは家制度と富国強兵制度が基調となっていた
明治期の歴史を顧みて、男性に任せっきりにすると戦争が
起こることを警告しました。農業を営むひさえさんは、さ
らに、今年、ミツバチが姿を消したことを語って、養蜂業
者からの聞き伝えを紹介しました。

F1という遺伝子組換の苗から育った作物は、一年しか実
がならない品種なので、農業者は毎年苗を買うことを余儀
なくされる。この一年ものの作物の花の蜜を働きバチが吸
って、巣に戻り女王蜂に与える。すると女王蜂が不妊症に
なるという。結果、蜂は、その地域を放棄し、別の作物を
求めて移動したのではないか?

また新しい『サイレント・スプリング』の兆しではないの
か?参加者一同、背筋がぞっとする思いの初耳情報でした。

今回の勉強会。発表が終わった後は、ワークショップのよ
うにグループ別にすることなく、ロの字型のテーブルに向
き合い、自己紹介を兼ねた意見交換の時間を持ちました。
ここでも、女ばかりの子どもの家庭で育った体験談が2人
3人の参加者からつぎつぎに語られたのです。

最近では、子どもを持つなら男子より、女子が良いと語る
親たちが半数を越えています。男子中心の「家制度」が意
味を失った結果でしょうか?けれど、実のところ、女子の
方が、自分たちの老後の介護を頼みやすいという、「男性
社会」ならではの理由がホンネである模様です。

夫から、勉強会の参加を勧められたまちこさんは、最近、
夫との間に意識のズレが芽生えたことを率直に語りました。
ちづこさんからも、現在の蓼科での一人暮らしに至る物語
が伝えられました。

それにしても、女性史の読書会という第3回勉強会は、予
測通り、参加は少数でした。けれど、20人を越えるセミナ
ーではとても聞かれない非常に濃密な話が語られ、興奮さ
めやらぬ思いで、それぞれ、帰途についたのでした。

●第4回勉強会:茅野の郷土料理を作り、共に食事しなが
ら10代に何を食べたかを語る会

1124()午前10時~午後1時(昼食時です!)、
場所:茅野市文化センター調理実習室
予定会費:500円  子供連れ:600
子どもたちも、一緒に料理を作ってみよう。

予定メニュ-:ぬたもち、えごまもち
塩イカなどの料理、凍み豆腐卵とじ、かきひき大根油揚げ
煮、寒天寄せ、その他 
参考図書:『10代に何を食べたか』平凡社ライブラリー、
「聞き書 長野の食事」
定員:約30名、早めにお申し込みください。

●作文募集:「私たちは10代にこんなものを食べた」の
作文を皆さん、書いてくださいね。当日の資料に掲載しま
す。

11月12日までにメールの添付ファイルなどで届けてく
ださい。時数は約400字。

食べ物は、私たちの文化です。生まれた時代、育った地域
で、文化ががらりと違います。

地域と時代が分かるように、往時をしのんで、ふるって執
筆をお願いします。美味かった物だけでなく、特に戦争中
や直後の世代の方々は、食べたくても食べられなかったも
の、当時の学校給食の話なども書いてください。

ネットのメンバーでない方も大歓迎ですよ。

できるだけ、さまざまな地域、世代にまたがった文章が集
まることを願っています。

原稿料は出せませんが、原稿をお寄せくださった方には、
当日の資料をお送りします。

●第5回勉強会:女性と経済についての新聞切り抜き勉強
会:2013年1月26日(土)

経済こそは、ジェンダー不平等の起源であり、不平等固定
の要因です。

アンペイドワーク、シャドーワーク、男女差別賃金、非正
規雇用、パート労働、ウーマノミクスなどのキーワードで、
新聞の社会面家庭面投書欄などを精読し切抜きをしてくだ
さい。

それをA4判の紙に貼り、郵送をお願いします。またテレ
ビで関連する番組があるよ、などの情報を還流しましょう。


  WEN-DO講座:(参加は女性のみ)
じぶんの大切さを実感し、自分を守る勇気を与えてくれる
スキルの研修会です。

大切な自分を”心とからだ”で守る女性のための護身(心)
術。

11歳からシニア女性のための「はればれレッスン」 自分
らしく生きるための「心の力」を育てるワークショップ
女性の直感や体の小ささ、関節の柔らかさを生かした護
(心身)技法です。じぶんの大切さを実感し、自分を守る
勇気がわいてきます。

平成241028日(日曜日) 午前10時から午後1時まで

場所:茅野市家庭教育センター(茅野市塚原1-9-16

講師:竹内未希代さん・きりりネットワークスタッフ

対象者:小学5年生以上の女性(小・中学生は保護者同伴)

定員:30人(定員になり次第締め切ります。)

受講料:無料

持ち物:水分補給用飲み物・汗拭きタオル・動きやすい
服装・敷物として、座布団かヨガマット、バスタオルで
もよい。

託児:ご希望の方は申し込みの際にお知らせください。
8か月以上対象)

申し込み:事前の申し込みが必要です。
申し込み・問い合わせ先
茅野市家庭教育センター 電話番号:0266-73-0888 

●自分の大切さに気づくことで、人生が意味を持ち、発言
ができるようになり、自分が役に立てる場が見つかるよう
になります。

いじめ、セクハラなどが相次ぐ、今日の社会に不可欠の、
女子だけのスキルです。ふるってご参加くださいね。


うらおもて・やまねこでした。

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