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2012年11月25日日曜日

郷土料理と3分トークでお腹いっぱいの日、次回のご案内、松本女性センターでのわくわく提案



@@@@やまねこ通信236@@@@


昨日、連休中日の11月24日(土)、ちの男女共生ネット
は、地域の「料理の賢女」に学ぶ「料理の会」を開いた。
料理の賢女に指導を依頼。古い英語でwise woman「賢女」は
産婆さんの意味。本日生まれてくるのは子供ではなく、美味
しい郷土料理。

前日から細心の準備をしてくださった「一日家元」「料理の
賢女」ふさこさん、しょうこさん、はるこさん指導のもと、
参加者全員が協力して郷土料理を作った。
参加者24人+子どもたち。遠く、松本、岡谷からも。

メニュー:のた餅(塩味)、えごま餅、塩イカキャベツの酢
の物、油揚げ巻き、豆腐汁、夕顔煮物、寒天寄せ2種。
司会はみえこさん。初めての担当だったけれど、落ち着きが
あって聞きやすかった。
開始は10時、代表あいさつ「戦中戦後の貧しい時代、食事は
女たちの手作りで家族揃って行われた。今日この時代を懐か
しむ声が多い。けれどそこに女たちの無償労働が隠されてい
たことを忘れないようにしようね」。

「料理の賢女」の紹介、簡単な手順を説明。10時半料理開始。
参加者全員、エプロンと三角巾とマスクそれに薄いゴム手袋。
4つの調理台別に、のた餅、えごま餅。イカとキャベツの酢の
物。油揚げ巻き、豆腐汁を作る。お子さんたちも、枝豆、え
ごま摺りのお手伝い。11時半ころに完成し調理台を片付け、
お皿を並べて食事を開始。

のた餅の塩味が、えごま餅や油揚げ巻きの甘味を引き立てた。
イカとキャベツの酢の物がさわやか。思いがけず、夕顔煮物
も登場。肉入りの豆腐汁は初めての味わいで美味しかった。
寒天寄せは2品。この他に、リンゴ、チョコレートなどの差し
入れが相次いで、食卓が賑やかになり、皆の気持ちが盛り上
がった。

10分ほど食事が進んだところで、「十代に何を食べたか」の
思い出話トークを13分で。「子ども時代、体が弱かったの
で、シマヘビの蒲焼を与えられた」「カイコのサナギだけで
なく、蛾になった成虫も羽をとって食べた」「お雑煮にウサ
ギ肉を入れた」など、地域ならではの話が語られ、料理とと
もにお腹がいっぱいになった。

12時半、デザートに手が伸びる頃、次回第五回勉強会の連絡、
市長との会談の報告をし、1250分に終了。時間の都合の付
く皆さんに後片付けを手伝っていただき、120分頃に全部
終了し会場を後にした。

終わってからの感想:
運営側メンバー「あっというまに、片付いて、思ったより、
楽だったね
参加者から: 
「こんなに賑やかなのに、会費500円でいいのかしら?」
「年に一度は、料理の会があったらいいね」
「多数の出席者が生き生きと活動されていて「すごい!」
と圧倒された」

●たったいま、運営側のつねこさんから、タイムリーにも、
手応えある感想が寄せられた。

「料理の会は特別の指示があったわけでもないのに参加者が
それぞれに楽しみながら興味のある所で活躍してくれたと思
いました。
3分間トークは話を聞いているうちに自分の子ども時代の事
を更に思い出し、もっと聞きたい話したいという思いに駆ら
れました。

以前私は、昭和30年代頃までは家庭でとり行われるのが当た
り前だった茅野市内の婚礼について、お年寄りに聞き取り調
査をしました。その折、婚礼のご馳走について、メニューも
さることながら、調理人はプロとは言わずとも、料理にたけ
た男性が身内にいればその人に、いなければ知り合いに依頼
したという話を聞きました。女性は言われたものを言われた
とおりに作ったり並べたり、あくまで助手的存在のことが多
かったようです。

日常の食事は女性がその役割を担っていても、女は大切なイ
ベントには責任者になれない、まさにシャドウワークだった
ことがうかがえます。ご飯のおかずは女が作っても、料理は
男のもの、社会情勢や意識として、男が日常の食事作りに手
を出さない(出せない?)状況が続くうちに、食事に関して
自立できていない男が増えてしまったと思います。

現代の、特に、高度成長期に企業戦士だった男性は(金銭的
な面はともかくとして)、日常生活の自立ができていない人
の方が多いと思います。ジェンダー差の問題は男性にとって
も深刻な問題だと思います。

今回の料理の会を通して、楽しい思いをしたと同時に色々な
事を考えるきっかけになったと思います」。(以上)

●トークの会で、正月や年越し料理を男性が作ったとの話が
一二人から語られた。けれどそれは男性が一家の「ハレ」の
行事の祭司の役割を果たしたという意味で、日常の「ケ」の
食事の作業分担とは、意味合いが真逆であることに注目しな
くてはならない。「ハレ」の行事で、女は下女役だったこと
は、つねこさんが伝えるとおりです。

「ケ」の食事から遠ざけられ、食習慣の自立のきっかけを男
性が奪われたとしたら、「家制度」の残存、遺制が社会にも
たらした傷跡は相当、根深いものがあることがここであらた
めてわかる。

会場では、さまざまな活動の情報交換が行われ、「フィリ
ッピン女性の人権を守るブックロードのバッグ」も何点か
買っていただいた。

次回、第五回勉強会は、来年、2013年(平成25年)
1月26日(土)午後1時~午後4時の日程、会場は茅野市
家庭教育センターで開きます。

テーマは「ジェンダー差別の根源・女性と経済・新聞切り
抜き勉強会」です。後日、中身をくわしくお伝えします。


●先週11月18日(日)午前10時、松本女性センター
・パレア松本での講演が終わりました。

意欲の高い参加者が熱心に耳を傾けてくださり、大きな広
がりある質問が寄せられ、気持ちよくお話することができ
ました。お話した内容は、次のようなものでした。

1    われわれの社会は、男女平等だろうか?
2    ジェンダーGenderとは何か?
3    男女共同参画なしでは、今後社会が成り立たない。
4    ジェンダー差別はどうして解消されないのか?
「経済不況で、男だって仕事がないんだ!」への世論誘
導、「男性稼ぎ主・幻想」、新自由主義と、新保守主義
の壁。女性の貧困。

以上のことをお話し、最後に、社会の男女平等を進め、女
性が力をつけるための、3つの提案をしました。

1「主婦」の肩書をやめよう。
家業の共同経営者、または、「ちの男女共生ネット」の
ような市民団体の会員の肩書で活動しよう。

2「小さな勉強会」を作り、自分の「思い」を語り、仲間
  の考えを聞いて、「意見」として発言することを重ね
  てゆこう。

3 特定の問題を追求し「得意科目」を作って、人に語り
  伝える習慣をつけよう。行政の審議会、委員会の公募
  に応募しては参加してゆこう。
  
(このためには行政のあらゆる部門の担当者が「女性の有
識者リスト」を絶えず拡大し、継承するように心がけてい
ただく必要があります)。
  
この3つの提案を、今後、ちのの仲間にも呼びかけることに
しなくては。



うらおもて・やまねこでした。


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