ページビューの合計

2012年12月18日火曜日

女性国会議員の率11%から8%に下落、「男性支配の日本社会は大変革が必要」元駐英大使、ヒュー・コータッツイ氏忠告!

@@@やまねこ通信246号@@@


●今回の総選挙は、国会議員の女性率が低い自民党大勝のため、
女性当選者は38人。
09年の前回衆院選時から16人減った。

政党別の女性の新議員の数は、自民党が23人で最も多く、次い
で、日本維新の会5人▽民主党3人▽公明党3人▽日本未来の党
3人▽共産党1人--の順。

当選者全体に占める女性の割合は8%。

●前回、09年の総選挙の結果は次のとおり。
09年衆院選挙
民主党12.7%、自民党6.9%、公明党14.3%
共産党 11.1%、社民党16.7%、国民新0.0%
みんな 0.0%、全体 18.2%。

詳しくは、「ちの男女共生ネット」ウェブページをクリックしてく
ださい。
総選挙公示前の12月3日(月)毎日新聞に、元駐英大使、ヒュー・
コータッツイさんの寄稿が掲載された。

「男性支配の日本社会は大変革が必要」との見出し。

選挙結果は、氏の危惧から、さらに悪い方に傾いた。

日本語学習歴70年、日本の友人と考えているコータッツイ氏。
氏は、敗戦後の荒廃から驚くべき復興を遂げた日本に、今は、退
潮と失墜の兆候が見えるという。

現状を立て直すためには、明治維新や第二次大戦直後同様の大変
革を受け入れることが必要と語り、いくつかの兆候を示す。

●「日本社会が極端に男性に支配されていること」が急速な人口
減少を抑えるには、問題であると、氏は第一に指摘した。

「経済界だけでなく、学術や専門職の世界でも、高い地位で仕事
をする女性の割合は、他のどこの民主社会よりも低い。

「欧州でも、男性支配が強い国では、北欧のように女性が働きな
がら子どもをうみやすい国に比べ、出生率が落ちる傾向がある」。

●女性の登用がこの国は、著しく遅れていることを、やまねこ通
信でも幾度となく指摘している。

けれど、国内の男性社会がなかなか理解しようとしない。女性の
登用で、社会全体が利益を得るとの理解が進んでいない。

日本社会の抱える問題の、まさに核心を、ヒュー・コータッツイ
氏は海外からズバリ、指摘した。

先ごろには、IMF専務理事、クリスティーヌ・ラガルドさんの「
オランダに学ぶといい」との勧告があったばかり。

@@@やまねこ通信227号@@@

「女性の雇用を増大することで、日本は不況から脱出できるのよ
!オランダの先例にならったら良い!」IMF勧告


●ヒュー・コータッツイ氏は、さらに次のポイントを指摘してい
る。
2 移民を積極的に受け入れるべき。英国は多くの難民を受け入
れてきた。その難民たちは今、英国の経済、文化に多大な貢献を
している。

3 政治家の適性に問題があり、この20年、思い出すのが難し
い人々が首相を務めてきた。世界での日本の影響力や地位にダメ
ージを与えている。

4 祖国のために立ち上がる攻撃的な国粋主義者が必要と考える
日本人がいる。しかしそれは米国を含む友好国だけでなく、アジ
アの近隣諸国との関係を悪化させるだけだ。

5 せめて力強い経済が必要だ。TPPの参加でぐずぐずして中国、
韓国との関係を悪化させている限り、日本の貿易は将来も黒字に
なることはむつかしい。
(やまねこの注・韓国、中国はTPPに参加しない。TPPは米国中心
の体制であって、一部の国々の同盟である)。

6 日本の若者が外国で学ぶことに消極的になっていることに落
胆している。もっと冒険心を抱き、リスクをとればいいのに。日
本の直面する数々の問題を、想像力豊かな精神で解決するのは、
次世代にかかっている。

やまねこの語ってきたことが幾つも。
みなさんは、どのようにお考えですか?


うらおもて・やまねこでした。

0 件のコメント:

コメントを投稿