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2013年11月24日日曜日

やまねこ通信284号:要支援1認定から4ヶ月、入院の成果は!高齢女性の20%はひとり暮し

@@@やまねこ通信284号@@@

やまねこは現在、介護保険の要支援1の認定を受けています。週一
度一時間、自宅にヘルパーさんが訪問。必要な作業を手伝ってもら
います。

●左足脛骨の骨腫瘍のため癌研有明病院で入院手術を受けたことを
お伝えしています。病院では手術の翌日から車椅子で移動する訓練、
手術後10日目には歩行器、16日目から松葉杖歩行の訓練を開始しま
した。

松葉杖は足に力を入れる代わり、両手で体重を支える道具です。歩
行訓練の最初の週は手のひらの皮が赤くなり痛くて痛くて。ちょう
どテニスの練習でラケットを握る手のひらの皮が剥ける痛さと同じ
です。使い慣れない両腕の筋肉を使うことも苦労でした。

有明では階段の上がり降りの訓練をしました。自宅に戻れば階段は
ないから安心。

松葉杖での歩きは徐々に上達しました。こんなに便利な補助具はない。
これを使えば中途で休み休み歩ける。左足に体重の3割、右足に7割。
この指示を守りながらどこまでも歩いて行ける。

ところが家に戻って気づきました。どこまでも歩くことはできる。
けれど足の代わりの役目を両手が果たしている。だから両手を使う
ことができません。足の病気なのに手が使えないのです。

スーパーに行って店内の商品をあちこち見て回ることはできる。けれ
ど商品を手にしたり籠を下げたりカートを手で押したりすることがで
きないのです。

●一人暮らしのやまねこ。初めのうちは近所に住む友人のたかこさん
に買い物を依頼したり、一緒に出かけてカートを押してもらったりし
ました。ちずこさんにもお願いしました。けれどすべてを頼むことは
できません。

友人でなくて親族だったらできるだろうか。
親族だって自分の職業がありさまざまなスケジュールがある。支援が
可能かどうかは友人と親族の違いのような関係性ではないはずだ。

親族だったらもしかしたら犠牲を払ってくれるかもしれない。けれど、
友人であっても職業と私生活の間の時間で犠牲を払っているのだ。

そこで気づいたのです。誰かに犠牲を求めることはできない。人に犠
牲を強いることは、人生においていちばん避けたかったことだ。
言い換えるなら、誰であれ支援する人一人だけに重荷を預けることは
できない。「負担の分散」をしなくては。この先、一人で暮らすなか
で何が起こるかわからないのだから。

こう思う矢先、とよこさんから電話。
「市役所の介護保険係りに問い合わせるといいわよ」
K県でひとり暮らしの母上が怪我をされた折の経験を踏まえての助言
でした。

●早速市役所に電話して事情を伝えました。介護福祉事務所から調査
員のSさんが来訪。70項目余の質問によって介護の必要の度合いを
調査するのです。医師の診断書が必要なため決定まで時間がかかる懸
念もありました。けれど「要支援1の見込み」でヘルパーさんが派遣
されることに決定。8月6日のことでした。

それ以来週一度一時間ヘルパーさんの訪問が続いています。
やまねこは膝を曲げたり中腰になったりが不自由。それに重いものを
持つことができません。部屋の掃除片付けを手伝ってもらいます。

●ヘルパーさんの一時間でできる掃除片付けの成果に感銘を受け、8
月9月には掃除のプロであるD社に依頼して仕事場と書庫の大片付けを
しました。二人の女性が3時間5回にわたって作業したお陰で、家の中
はすっきりしました。

●こうして家の中の片付けをプロに依頼することはやまねこにとって
初体験でした。その後リビングのダンボール箱の数も徐々に減少しつい
にはゼロに。今は収納家具を探しています。

捨てるのか、残すのか!
この決断を何度もしました。結果たくさんの物を処分しました。物置小
屋を建てるしかないか!こう思った多数のダンボール箱の中身が少しづ
つ収まるところに収まってゆきます。
これを入院の成果と呼ばずして何と呼んだらいいのか!

●リビングのテレビを買い替え、大きめのテーブルにし、雑談の会が開
けるようにしよう。そこまであともう少しです。

●高齢になり倒れたらどうしよう。「人の世話」にはなりたくない。
こんな話をよく聞きます。伝統的家族では「嫁」が世話をしたかもしれ
ません。

やまねこには世話をしてくれる家族がいません。ずっと前から分かって
いることです。ひとりで迎える高齢生活はやまねこが好きで選んだ道で
す。

やまねこの友人の多くは、家族がいても離れて暮らしています。

内閣府の調査では「65歳以上の一人暮らし高齢者の増加は男女ともに
顕著であり、昭和551980)年には男性約19万人、女性約69万人、高齢
者人口に占める割合は男性4.3%、女性11.2%であった。

平成222010)年には男性約139万人、女性約341万人、高齢者人口に占
める割合は男性11.1%、女性20.3%となっている」。http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2012/zenbun/s1_2_1_03.html

望んでも望まなくても、今日の社会では男性の10人に1人以上、女性の
5人に1人以上がひとり暮らしです。

やまねこは今回、市の介護保険担当者、福祉事務所の調査員、週一のヘ
パーさん、それぞれの担当者に非常に良い仕事をしていただきました。

公的支援について早めに理解を深めてゆこう。そうして友人のネットワ
ークを大切に紡いでゆこう。
分かりきった結論ですが、今回あらためてやまねこは思ったのです。


うらおもて・やまねこでした。


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