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2014年2月16日日曜日

やまねこ通信294号:大雪の信州諏訪

@@@やまねこ通信294号@@@

昨日は前日に続き、信州諏訪地域にも大雪が降った。
二日間で約1mの深さ。

ここに住んで初めて本格的雪かきをした。初日の雪かきは
粉雪が積もったので手応えが軽く、あっという間に終わっ
た。かるいかるいと甘く見ていた。

ところがである。二日目、夜のうちに積もった雪が、前日
のやまねこの仕事をかき消してしまった。雪かきした跡形
もない。一面に1mの深さではないか。

新聞を取りに行かねば。こう思って硬質プラスティックの
大型スコップで雪を掻き出す。昨日に比べ雪が重い。
1mあけるのに何回のスコップか。回数を数え自分を励ま
しながら掘り進んでゆく。

10m進んでもまだ道路に届かない。
駐車場の車の屋根に1mの雪が積もってバスさながら。
するうちに気づく。
道路は新雪が積もったまま。除雪車がまだ入っていない。
すると新聞の配達はできないのではないか。

ごぼごぼ膝まで雪に漬かりながら念のため、郵便受けの前
まで行ってみる。
ない。
新聞は配達されていない。
やれやれ。
がっかりして家に戻る。

お茶を飲んで気を取り直した。
テレビをつけるとオリンピックのフィギュアスケートの映
像が。けれど画面周囲の豪雪情報に目が奪われる。
飯田、軽井沢は降雪記録以来の新記録。甲府は114セン
チだったか、観測史上初の雪。諏訪は75センチだったか。

あずさ号が全面ストップ。中央高速も閉鎖。ところが高速
に動けなくなった車が渋滞しているらしい。気の毒である。
国道20号線(甲州街道)も通行不能。除雪車の仕事が追い
つかない模様。

夕方、携帯電話に地域の有線放送、「広報ちの」の連絡が
文字情報で入ってきた。国道20号線で動けなくなった車の
ドライバーのため、急遽避難所が設けられた。1箇所が2
箇所にやがて3箇所になった。ドライバーたちは車を乗り
捨て避難所まで歩くのだ。

今朝になり、20号線山梨寄り金沢という土地の金沢温泉
(金鶏の湯)で、避難したドライバーは無料入浴できると
の知らせが伝えられる。

●さて、昨日は午後から夕方にかけ、友人たちとメールや
電話で連絡を取り合う。
ちづこさんのところは除雪車は来なかった。
たかこさんところは大きな道路から近いから除雪車の音が
した。
さかえさんのところは、少し標高が高いけれどやはり大き
な道路に面しているから除雪車が入った。

甲府の記録的雪に降り込められ、列車が動かないため駅前
ホテルに缶詰で三日目を迎えたおとよさんの話も。

除雪車が来ない箇所は消防や救急車など緊急車両も入れな
い。こんなことが起こるのだ!

何よりも恐いのは停電である。燃料が灯油でもガスでも、
作動に電力が必要な暖房具だと、停電したら使えない。
電話もパソコンも、停電したら使えない。車が動かない陸
の孤島で暖房が切れ、真っ暗になったら困るよな!厳しい
な!
こんなことを仲間と語り合う。

テレビ画面に停電の集落の名が出ている。
修繕に出した石油ストーブが来週木曜に戻ってくる。
急にその日が待ち遠しくなった。

●やまねこが寝床に着いた頃、除雪車の音がした。家の前
の道路を往復していた。

朝になり除雪車の仕事を見た。
昨日やまねこが雪かきした駐車場に、1mを越える高さの雪
が山脈をなしていた。
道路の雪を周囲に押しのけ、雪の塀を築いてゆくのが除雪車
の仕事である。

やれやれ。
除雪車が置いていった重くて固い雪をかき分け、2日分の新
聞を取りに行かねば。

●初めて足を踏み入れた頃、この地は雪が少なく空気が乾燥
してアイススケートが盛んな土地だと聞いていた。その通り
であり、五輪選手が輩出している。

ところが、10年ほど前から、<異常気象>が相次ぎ、雪の量
が多くなった。それにして今回のように1mも積もったのは初
めてである。

●ただ、日本海側の富山の冬と決定的に違うことがある。
富山では冬の間は毎日曇天が続き傘を持たずに外出することは
ない。雪が降っても止んでも湿度が高く至るところが濡れてい
て雨靴を欠かすことができない。

諏訪地域では、地上に真っ白な雪が積もっていても、空が真っ
青に晴れ渡る。車の下の雪が積もらないところはカラカラに乾
いている。

最初のうちは、雪と青空のコントラストに目を疑った。
信じられない思いだった。

今朝は軒のつららに日差しがあたり、光のすだれのようにキラ
キラ輝いていた。

目下、樹木の高い枝に積もった雪を風が巻き上げ、あたり一面
雪が真っ白に舞っている。


うらおもて・やまねこでした。



2 件のコメント:

  1. 西村佳壽子2014年2月17日 21:56

    我が家はスリーマイル事故から電気製品を極力少なくしています。
    今年もアラジンの灯油ストーブと豆炭ストーブ、湯たんぽの暖房器具だけです。
    大雪での停電にも対処できるように、キャンドルはインテリアも兼ねてあちこちにおいています。備えあれば…ですね。

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  2. 西村佳壽子様
    コメントありがとうございます。ボルネオからお帰りなさい。
    スリーマイル事故からずっとの継続とは長いこと。
    停電に備えた暮らし。それは電力に依存しない暮らし。
    理屈では分かっても、実行には決意がいりますね。
    でもキャンドルをあちこちにおくのは早速やってみよう!

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