ページビューの合計

2015年7月19日日曜日

やまねこ通信326号:廃案に追い込むには?強行採決後の嵐の朝ひとびとは何を考えたか?

@@@やまねこ通信326号@@@


西日本を直撃した台風11号は熱帯性低気圧に変化した後
も、大雨がやまず、多くの河川が氾濫して広い地域に被害
をだした。

安保関連法案採決強行から一日たった、昨日朝の暴風雨は、
ただの気象状況とは、とても思えない光景だった。

朝のテレビをつけると、「本日、朝イチは休みます」との
コメント。台風による暴風の場面が映し出されている。

前日の朝イチでは、有働由美子キャスターが、安保関連法
案強行採決に対する視聴者からの怒りのコメントを、凛と
した姿勢で幾つも読んだ。

あの続きを見たいと思ったやまねこは、ドッキリ。冷や汗
が吹き出す。籾井体制が、懲罰的に朝イチを放送打ち切り
にしたんじゃないだろうね?!

こう思う間もなく、かりんさんからびっくりする電話。朝
方からJRの列車が止まり、高速道路も閉鎖になって東京に
向かうことができないとの知らせ。

「国会周辺に詰めかけさせないため、交通を止めたんじゃ
ないかしら!」

▲やまねこの棲家での小さな勉強会の常連、たぬきさんか
らこんなメールが来た。

「悔しいね。誰のための法案なのでしょう。
法案を廃案にする方法はないのでしょうか。
25
日参加できないのが残念です」。

「どうしたら廃案に追い込めるのか?」
NHK朝いちでも、視聴者からの質問に対して、有働由美子キ
ャスターが熱心に回答を求めていた。

▲違憲裁判を起こせばいいのです。憲法学者たちが「違憲」
と判断した法案を、数をたのんで無理やり通過成立させても、
裁判で違憲との判決が出れば、その「法律は効力を有しない」
のだから。

▲日本国憲法第98条
この憲法は、国の最高法規であつて、その条規に反する法律、
命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、
その効力を有しない。

第99条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その
他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負う。

このように、最高権力者である国務大臣、国会議員らの勝手な
行動を束縛するものが憲法なのだ。

▲安倍首相は、三権分立が理解できないようだ。内閣が国会に
上程する法案が、果たして憲法に違反していないか、それを点
検する機関が内閣法制局だった。内閣法制局長官は、「憲法の
番人」であった。仮に国会で採決を強行しても、裁判で「違憲」
判決が出れば、その法律は「無効」になる。だから内閣こそが、
「法の番人」を必要とするのだ。

ところが、昨年安倍首相が番人の首をすげ替えた。
新しい長官小松一郎は、201388日第二次安倍内閣で就任した。
ところが、翌年516日に健康状態を理由に辞職したと思うと間
もなく死去。任命に無理があったことをうかがわせた。現在の長
横畠裕介は、法案の合法性を認め、国会で答弁している。

安倍首相の考えがそのまま通りはしない。
衆院特別委の参考人質疑に22日、ふたりの元内閣法制局長官、
阪田雅裕氏と宮崎礼壹氏が登場。横畠裕介現長官が認める憲法解
釈を「黒を白に変えるような主張」と批判。国会での新旧の「法
の番人」が真っ向から対立した。

現在の内閣法制局は、安倍政権に取り込まれ、「法の番人」とい
うあるべき役割を果たさず、結果、政権を守ることができなくな
っている。

NHK9時のニュースに対して、ブーイングが止まない。
「わたしも午後9時のNHKにゅーすは電気代の無駄と決め込み、10時の
「報道ステーション」と11時の「ニュース23」を比べて観ることにしていま
す」とやまんばさん。

さらに続けて「本日は、断然、「ニュース23」に軍配を上げたい
ですね。寺島実郎(やまんばは昔から内橋克人・柳田邦男ととも
に寺島のファンだった)がゲスト出演し、短時間ながら的確なコ
メントをしていましたね。
高橋源一郎、内田樹、美輪明宏のコメントもよかったし」。
とのこと。

へえー、そうだったの。

▲朗報がある。
日本国憲法の9条が、昨年に続いてノーベル平和賞の候補にノミ
ネートされている。受賞したらいいよね。
平和賞授賞式には首相が出席するのだろうか?
どのツラ下げて出るのだろう?

▲映画関係者らで作る「映画人九条の会」が16日、安保関連法
案に反対するアピールに賛同する映画人が446人に達したと発
表した。

俳優では吉永小百合、倍賞千恵子、野際陽子、大竹しのぶら、監
督は是枝裕和、周防正行、西川美和、井筒和幸、山本晋也をはじ
め、映画界を支える一線級の人たちが名を連ねている、とのこと。

アピールの呼びかけ人を務めたのは映画監督の高畑勲、降旗康男、
大林宣彦、山田洋次ら10人。高畑監督は会見で「自公の議員も
(法案に)全面的に賛成していないのに、どんどん進んでしまっ
ている。日本人にはズルズル体質がある。一線を越えてはならな
い」と話した。

もっともな発言。
この声が、もっともっと大きく、もっともっとさまざまなひとび
とから発せられるといい!

▲「1000人委員会信州・すわ」が、小さな勉強会第1回を開
きます。強行採決後の抗議集会にしたいとの思いで。

安倍政権・集団的自衛権・沖縄から考える
「わたしたち市民に何ができるか?」

講師・藤瀬恭子さん
トークの後、グループ討議をします。

とき:7月26日(日)1時半~3時半
ところ:諏訪市公民館2F講義室
参加費無料、託児あります。
(申込は、7/21までに)
お問合せ:0266-72-7237

黙っていられない思いを抱えたみなさん、どうかふるって集ま
ってくださいね。




うらおもて・やまねこでした。




0 件のコメント:

コメントを投稿