ページビューの合計

2015年7月25日土曜日

やまねこ通信327号:兵站を知らない軍人、インパール作戦牟田口中将と中谷防衛大臣

@@@やまねこ通信327号@@@
兵站を知らない軍人、インパール作戦牟田口中将と中谷防衛大臣

昨晩10時頃になっても、「安倍政権NO」のプラカードを掲
げるひとびとが国会周辺から立ち去らなかった。
テレビ朝日「報道ステーション」で見た。

公明党支持者のひとびとが創価学会のプラカードをかかげて
街頭にでている。

「戦争になるのではないかと心配で。子どもがいるので・・・」

▲「徴兵制は、できないんです。憲法違反ですから」安倍首
相が断言している。自民党の広報用動画サイトである。

へえ、憲法違反の法律は作れないのか!?
だったら、憲法学者、元内閣法制局長官らが「憲法違反」と
断定した今回の安保関連法案、どうして強行採決したの?

この3ヶ月の国会論戦を見てしまった国民は、目をシロクロ
させ、耳を疑うほかない。

「憲法にどう書いてあるかではない。現在の国際情勢を見る
と、そんなこと言ってる場合じゃない。解釈はこれまでだっ
て変えられたんだ」

自民党のこうした議論をさんざん聞いたあとに、憲法違反だ
から徴兵制はできないと語っても、その言葉が信頼されるわ
けがない。

「立憲制」という名の70年守り続けた分厚い岩盤が、昨年
以来、第二次安倍政権が手にするハンマーで叩き壊された後
なのだ。

▲本日は、第15回ちの男女共生ネット勉強会です。
午前9時半~12時半、茅野市家庭教育センター

「戦争体験を語り継ごう」とのテーマ。インパール作戦補充
部隊に従軍された方が伊那市からお見えになる。

資料作りの必要からインパール作戦について調べた。

▲司令官牟田口廉也中将という人物が大本営を説得し、反対
派を更迭させ、自身の立案になる作戦を実行した人物であっ
た。

牟田口中将は、大尉を経て陸軍大学校を卒業。当時の軍隊で
は最高峰のエリートコース。参謀本部・陸軍省に約18年勤務
し、実戦の経験が希薄な軍人官僚で、作戦指導に現場感覚が
欠落していた。

シンガポール攻略戦で勝利を味わい、ビルマ戦線に加入。最
初は勝ち目のない戦線と見なしていた。

ところが、ガダルカナル敗戦後、作戦の目的を変え大本営に
訴える。

インパール作戦は「インド解放、英国の離脱、大戦の戦局の
大転換」のための戦い。

「自分は蘆溝橋事件で大東亜戦争のきっかけを作ったので、
インドに進攻し大東亜戦争に決定的な影響を与えることがで
きれば、男子の本懐すぐることなし」

当時の日本軍では実行の可能性に疑問があっても、積極的、
攻勢的な作戦構想・作戦指導が好まれる傾向があったとい
大言壮語に乗ったわけである。そこに連れて行かれる兵士は
たまったもんではない。

牟田口中将は、情報と兵站に弱かったと批判されている。
インパール作戦は、日本軍の愚かしさのシンボルとも言える
歴史に残る大敗に帰した。

▲「後方支援」だから、安全です。国会論戦で中谷防衛大臣
は何度も答弁した。
防衛大学を出た中谷防衛大臣、兵站が何か知らないわけがな
い。

米国海兵隊教科書をかかげて野党の志位委員長が質問した折
のことである。

後方支援とは「兵站部隊」のことである。Logisitcs。戦闘中
の前線に、武器弾薬、食糧など必要なものを補給する部隊で
あり、「戦争で最も重要なのは兵站である。「必要なものを」
「必要な時に」「必要な量を」「必要な場所に」は、ロジス
ティクスの要諦である。

▲自衛隊が集団的自衛権の行使によって海外に出兵する折に
は、米軍の下部組織として活動するはずである。
米国海兵隊教科書をかかげて野党の志位委員長が質問した。

「米軍海兵隊教本」にはこう書いてある。

「兵站は戦争の一機能であるがゆえに兵站システムとそのシ
ステムを作動させる部隊および要員は、暴力および危険の対
象となる。兵站の部隊、設備、施設は、軍事攻撃の格好の目
標であることを認識することが重要である。」

米軍は兵士たちに、こうしたリスクを警告している。理解し
た上で活動しなくては、危険で仕方がない。

▲陸軍大学を出て兵站と情報に無知だった牟田口中将。牟田
口中将がインパール作戦でのこした仕事と、中谷防衛大臣の
姿がやまねこの目には二重映しに見える。
中谷防衛大臣は、防衛大出身で初の大臣になった防衛大切っ
てのエリートである。

▲仲間のきみえさんから寄せられたメール。
台風は大きな被害をもたらし北上した後、梅雨明けした模様
です。今後は30度を超える暑さが続くようですね。

「やまねこ通信326号」拝見しました。安保法案の強行採決は
苛立ちを感じます。
菅官房長官は充分議論は尽くしたと云っていたが、自民党内
でも意見がまとまった
訳ではない。仕方なく賛成に起立、こんな議員も相当いたは
ずだ。

採決後、小泉進次郎議員が自民党内は発言がしにくい状態に
なっているとインタビューに答えていた。

憲法学者が「違憲」と判断しているのを無視して暴走する愚
か者、どこか70年前に似ているのでは?と思う。

 暑いなか体調にお気をつけください。

きみえさんの言うとおりである。

▲「これじゃ、選挙できない!」
公明党、自民党の中に不安が増大している模様。

少し遅かったんじゃない?
採決前に、党本部に強く訴えたの?



うらおもて・やまねこでした



0 件のコメント:

コメントを投稿