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2015年7月2日木曜日

やまねこ通信320号:岸恵子NHK朝イチで語る「日本にはどうして大人の男性が少ないのかしら?」

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岸恵子NHK朝イチで語る「日本にはどうして大人の男性が少ないのかしら?」

「フランス人は10着しか洋服をもたない」という本が売
れているらしい。ファッションの国と伝えられるフランス。
ところが市民の暮らしは質素で堅実なのだ。同じ出版社か
ら「フランス人は年をとるほど美しい」という本も。

▲岸恵子がNHK朝イチに先週出演した。『わりなき恋』とい
う小説を出版した。70代の女性がひとまわり若いビジネ
スマンの家族ある男性と恋をするというフィクション。一
人芝居で上演もしている。

岸恵子は82歳になった。容貌立ち居振る舞いはかつてと
ほとんど変わらない。フランス人映画監督イヴ・シャンピ
と結婚後パリに住みやがて離婚。娘デルフィーヌの孫ふた
りの話題になるとメロメロである。

やまねこは岸恵子の語りが好きである。必ず語る話がある。
これまでに何度か聞いた。

敗戦の年は12歳だった。母と住む横浜の自宅が米軍の空
襲に見舞われた。母が留守の時だった。近所に掘ったばか
りの防空壕があった。見るからに急ごしらえでお粗末な防
空壕。近所のひとびとはそこに避難するように指示した。

けれど恵子は思った。そこに入ったら、降り注ぐ弾薬のた
め丸焼けになる。だから指示されると逆の方向に走った。

空襲が終わり、自宅の場所に戻ると家は焼け落ちていた。
防空壕に逃げ込んだ人々は全滅した。

「その日から、私は大人になった。もう大人の言うことは
聞くまいと思ったの」

自分の命を自分で守った娘は、その後映画女優になったが、
映画会社など大人のいうことは聞かず、年の離れたフラン
ス人映画監督と結婚。

シャンピの家は、パリの芸術家、思想家らのサロンのよう
になっていた。サルトルやボーボワール、マルローやコク
トーらと友人になった。

▲空襲の話題とともに岸恵子が常々語ることがある。
フランスの女たちは、ねえちゃんもおばちゃんも、自分の
意見をしっかりもっていて、政治的な会話ができるのよ。
日本の女たちは、政治の話を難しいといって避けてしまう
けれど。
ファッションの国フランスは、政治と思想が大切にされて
いる国でもある。

それとともに、彼女が欠かさず語ることがある。
「フランスの男性は大人なの。会話してるとウイットがあ
って楽しいのよ。日本人の男性でそういうかたは、なかな
かいないの。どうしてかしら?」。

▲「どうしてかしら?」
同じ疑問を抱くやまねこが回答します。

日本の男性には、3人のママがいるからです。
第1のママは、生み育てるママ。
第2のママは、結婚相手のママ。
第3のママは、仕事帰りに立ち寄る飲み屋のママさん。

この3人のママが保護し甘やかしてくれるので、日本の男
性は大人にならなくていいのです。

いつまでも幼いまま、戦争ごっこに夢中。将来のこと、社
会のことなんか、なあ~んも考えなくていい。

あ、そうそう、立派で強いパパもいるのよ。日本の男性は
大人になって自分でモノを考えて、決めたりしなくていいの。

パパの名はアメリカっていうのよ!


うらおもて・やまねこでした。


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