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2016年7月30日土曜日

やまねこ通信360号:自民党支持層はどこにいるのか?どうやったら崩れるだろう?

@@@やまねこ通信360号@@@
自民党支持層はどこにいるのか?どうやったら崩れるだろう?


昨今の政治問題について、友人と語るとき、同じ謎が語ら
れる。

「ところで自民党支持者っていったいどこにいるのかな?
どんな人たちなんだろうね?」

やまねこもずっとそう思っていた。ところが、今回の参院
選で野党連合の杉尾ひでやを応援してさまざまな人々と言
葉を交わしてゆくと、少し謎の答えが分かったような気が
した。実は前から分かっていたことなのだ。

▲「自民党支持者」は意外と身近にいる。まずもって、駅
前商店街の店主たちである。商店街は大売出しをしたり祭
りの支度の寄り合い共同作業で、顔合わせする機会が多い。
商店街の店主たちを束ねるのが商店会、商工会である。さ
らに商工会議所。これは経団連などと並んで自民党支持団
体ではないだろうか。

▲商店街が、スポーツチームの応援団を兼ねていることが
多い。高校野球の応援をする全国津々浦々の市民集団は、
集団行動、寄付金活動などで商店街、商工会、野球名門校
の応援団と一体となっている。

今ではそれにサッカーチームが加わっている。「地元のチ
ーム」を応援し町おこしに役立てることが大義名分のよう
に横行し、排他的な応援を当然のように盛り上げている。
無関心な市民はよくても「変わり者」扱いであり、反対の
行動をする時には勇気が必要だ。

これらスポーツチームを目指す子どもたちがいる。子ども
野球やサッカーチームの保護者会は、地域での商店会系囲
い込み勢力に対して無視を決め込むことができるだろうか。
子どもを質に取られたら難しいだろうと思う。

▲それに町内会。ご近所の有力者が保守系市長のおともだ
ちであるというのは見慣れた風景である。多くの地方では
市民が市長の与党を務めている。婦人会がその下働きをし
て、祭りの折など炊き出しに駆り出される。職業を持って
いる女たちが多くなれば、こんなことは横行しなくなるは
ずだが。うちは違うよ、という地域がふえるといいのだが。

▲さらに商店会、町内会の女性たちが束ねる稽古事、スポ
ーツのサークル。こうした集団では、政治の話をすること
がタブーになっている。政治の話をしないということ自体、
お上に忠実な保守勢力集団ということなのだ。

一方で企業で働く男性も女性も、職場でそれぞれの売上
の向上を使命としている。国策の向かうところに敏感にな
り、「アベノミクス」などに乗ったかの発言を余儀なくさ
れる。企業の中で出世することは、経団連などの財界と同
じ姿勢で未来に向かうということだ。これが保守政党と一
体であることは、言うまでもないこだろう。

以上のすべてが自民党支持の人々ではないだろう。けれど、
この中で、政治には無関心だと語る人々が、消極的であれ、
自民党支持者である。個々に別の政党の支持者がいても、
自民党支持者と敵対関係に入ることは難しい。

こうして見ると、あたり一面に自民党保守勢力ばかりと見
えてくる。

▲けれど、個々に語り合うと、岩盤とみえる保守層がく
ずれおちてくることがある。以外にもろいことがある。

政治の話題を話しかけてみる。
どうせ、ダメだと思わないこと。



うらおもて・やまねこでした。

2016年7月29日金曜日

やまねこ通信359号:滿蒙開拓平和記念館バスツアー、10代から80代の参加者はどう感じたか?

@@@やまねこ通信359号@@@
滿蒙開拓平和記念館バスツアー、10代から80代の参加者はどう感じたか?

ちの男女共生ネットは、7月24日(日)滿蒙開拓平和記
念館にバスツアーをした。茅野市のバスを使用。食事付き
で参加費2000円のツアーだった。

朝8時集合、茅野市運動公園第1駐車場を出発した。曇天
の暑すぎず雨の心配ないおだやかな一日。中央道を名古屋
に向かい、飯田山本インターで下に降りる。

15歳から86歳までの男女の参加者27人が、阿智村駒
場の滿蒙開拓平和記念館に入館。

▲どうして滿蒙開拓なの?
 女性に選挙権がなかった大日本帝国の時代、
   滿蒙開拓平和記念館で体験しよう!

大日本帝国の不都合な歴史「満洲国」。昭和のはじめ、世
界恐慌後一層貧困となった農村の小作対策、農林省「農村
更生政策」はやがて「農村更生協会」を設立し滿蒙開拓送
出し機関に。500万人の日本人を送り出す計画発動!国
の宣伝、新聞・雑誌広告、映画、ポスターに「王道楽土」
「五族協和」のコトバ。学校では滿蒙開拓少年義勇軍で「
お国の役に立つ!」教育が熱心な教師の背中を押した。

本当の悲劇は敗戦と共に始まる。老人、女たち、子どもた
ちばかりの開拓団。大日本帝国が送り出した人々も村も、
失敗作満洲国の現場から逃げる時は孤立した。妊娠中の女
たち、中途で生まれた赤子、泣く子どもを置いて去った母、
道端に倒れた人々、集団自決の村、死体が折り重なる曠野。
この歴史を掘り起こし後世の人々に伝える滿蒙開拓平和記
念館。戦後何もしない国と、ひとり闘い残留孤児捜索を開
始し「残留孤児の父」と呼ばれた山本慈照さんの終わらな
い痛みと悲しみ!
大日本帝国崩壊後、日本国憲法が発布された。ツアーの目
的。平和憲法、その基本的人権、民主主義、男女平等の精
神が、どんなに大切かを味わうこと。私たちにとり、「国」
がどんなものかを滿蒙開拓の歴史に学ぶこと。さらに戦争
の痕跡を隠している見慣れた風景を二重写しに見てゆくこ
と・・・
LCV『満洲富士見分村・戦後70年後の証言』201611
放映、再放送。ギャラクシー賞受賞。

以上が、勉強会資料に書いたツアーの目的である。

開館の9時半に到着。中では解説付きの滿蒙ワールド・タ
イムトンネルに。

▲参加者に訪問しての感想を書いてもらった。
非常に読み応えある文章が寄せられました。主催者一同は、
疲れが吹き飛ぶ思いがしましました。
ここに公開いたします。

60代女性
とっても良い勉強会でした。
教育とか政治とか人を導く立場の人たちがいつも正しいこ
とを言っているとは限らない。自分の目や耳を働かせて何
が真実で何が正しいか、見極める力をつけることの大切さ
を今日の滿蒙開拓記念館の見学を通じて思い知らされまし
た。
家に帰って家族で話し合いたいと思います。
資料館でのボランティアの方の説明がとても丁寧で分かり
やすかったです。本当にありがとうございました。

60代女性
前々から関心があり参加しました。戦争を経験された方も
参加者の中にいらしたり、又、午後に体験談をお聞きした
りする等、より身近な問題として、いろいろなことを考え
させられました。今度は家族を連れてきてみたいです。
度は家族を連れてきてみたいです。

70代女性
父の弟が15歳で少年義勇軍に行きました。現地で戦争が
始まる前に事故で亡くなりました。戦争を見なかったこと
がせめてもの救いだったとか。

無記名の方
来たいと思っていたところでした。ありがとうございまし
た。LCVで富士見の方の話しも聞きました。何とも言えない
ご苦労されたんですね。農場が訓練場だったとは知りませ
んでした。

40代女性
実際使用したカマや防寒具の厚さや重さを手にとってさわ
ることができて良かったです。

70代女性
戦前に生まれた私にとって、おぼろげに知っていました。
前に一歩深く知ることができ、今の平和が長く続くことを
願っています。

10代前半
滿蒙開拓について勉強できたので良かった。
体験談も聞けたので良かった。
中国残留孤児についても勉強できたので良かった。
学校では教えてくれない事ばかりで、滿蒙開拓について深
く知れて良かった。

70代女性
本では何冊か読んだことがありますが、語り部の方の話を
直接聞くことができて良かったです。館内の説明も微に入
り細にわたってよかったです。心にしみることも多かった
ですが、ずっと立ちっぱなしは疲れます。部屋にベンチが
あるといいですね。

20代男性
記念館には何度も伺っていますが知らなかった事実を知る
ことができました。信濃教育会の元会長の「国や県の政策
に応じただけ。反省する必要もないし、してはならない」
このコメントは今でも様々な場に共通している意識だと思
いました。
他人事:誰かの問題ではなく、自分事として、関心を向け
て行くことが戦争に向き合い平和を創造することなのでし
ょう。

70代女性
昨日は本当に有難うございました。
今まで耳にしたことはあった、満蒙開拓と云う言葉、詳し
い内容は知らずにいましたが、昨日館内案内の説明で知る
ことが出来ました。
国策として夢を持たせ多くの国民を満州へ送り込み最初は、
内地より豊かな暮らしが出来たでしょうが、ひとたび戦争
となった時、現地召集はないとの約束も消え男性は召集
れ残るは女性と子供、軍隊は去り中立だったはずのロシア
の侵攻であの広い土地をどう逃げ惑ったかその大変さを感
じました。
また少年義勇軍として、13~14歳の子供までが送り込
まれたとは親たちは心で涙して送り出したであろう。少年
たちが母当てに書いた「はがき」が数枚ありその内容は、
「自分は元気で頑張っている、母を案じる内容を見たとき
涙がでました。この歴史は伝えていくべきで学校の社会科
で(歴史)で学んで欲しいものです。

80代女性
・世界恐慌の波が押し寄せ「大学は出たけれど」というコ
トバが世間に広まった時代、満州移民を勧める国策に協力
し「王道楽土」を求めて渡満された人々が苦労したのみで、
敗戦で立場が一変し、棄民状態となり悲惨極まり無い状態
に改めて憤りを覚えた。政府の対応もおそすぎた。当時の
ことを書物等や、実際に「入植移民」として渡満された隣
家の主婦よりいたましい話を聞いていたが・・・
・「お上」の方策に逆らえない暗い時代が二度あってはな
らない。人権の尊重と事の本質を見抜く力を個々が養わな
ければならない。
・戦争を知らない世代の女性が良く勉強をされ、上手に解
説をして下さった。全国に一箇所のこの記念館で多くの人
が思いを致して欲しい。
戦争を知らない世代の女性が良く勉強をされ、上手に解説
をして下さった。全国に一箇所のこの記念館で多くの人が
思いを致して欲しい。

主催側・50代女性
バスツアーと言う初の試みであったが大成功だったと思い
ます。
現地に行って直接感じられるものは得難い経験でした。
阿智村は遠く、電車の便もないことから、ことに中高年の
方には喜ばれた企画だったと思いす。 
・以前に満蒙開拓について勉強して感じていたことに加え、
さらに国策に踊らされて命を落とした多くの方々の無念さ
を強く感じました。
ソ連国境の厳寒の地に、人の盾として多くの農民が入植さ
せられたこと。
厳しい自然との闘い、ソ連参戦によるソ連および中国人と
の闘い、関東軍に見捨てられた人々の逃避行と、たどり着
いた収容所での劣悪な暮らし
国策として渡った人々に戦後はなんの保障もなく、さらに
日本のあちこちの原野に土地を求めて移って行った人々。
帰郷できた人々もさらに苦難の日々があったことは知りま
せんでした。
 また、引き揚げを進めるようGHQのマッカーサーに命を賭
して嘆願に行った人々がいたことも初めて知りました。
 ・開拓に渡った人々は貧困だけが理由ではなく、国策に
動かされた誤った使命感もあったのでしょう。
志願して渡った人も、開拓や義勇軍への入隊を進めた側も、
それは異常な時勢ゆえだったのではないでしょうか。
何が正しいのか自分で見極めるちからというものが大切だ
と思いました。
以上。

小中学校で15年戦争の歴史を学ぶ機会がなくては。
「負の歴史」として隠蔽する時代は終わった。平和教育に
役立つ「正の歴史」を学ぶ機会が増えるといい。

▲お昼はごか食堂で弁当を食べた。地元の野菜中心の料理。
デザートに桃がついて、味噌汁がうまかった。女性たちが
立ち上げたNPO法人だった。

ちの男女共生ネットが外に出かけるのは初体験である。と
ころが、ツアコンのような有能さでてきぱき進めてくれる
さちほさん、やよいさんのお陰で、参加者は、じっくりと
参観し同行者との会話を楽しむことができて、大成功だっ
た。
皆さん、ありがとうございます。本当にお疲れ様でした。




うらおもて・やまねこでした。

やまねこ通信358号:核武装論者小池百合子、東電社外重役増田寛也、都知事選を原発から眺めよう、

@@@やまねこ通信358号@@@
核武装論者小池百合子、東電社外重役増田寛也、知事選を原発から眺めよう、

▲都知事選は31日日曜日が投票日。
参議院選を野党連合で当選した杉尾ひでや氏の成功に励ま
され出馬した野党連合推薦の鳥越候補は、本日発売の号を
ふくむ毎号の週刊文春、週刊新潮のネガキャンを浴びてい
る。

鳥越バッシングのオモテの理由は昔の女性問題あばきであ
る。けれどそれは隠れ蓑に過ぎない。
鳥越候補は今、なにゆえに叩かれているのか?鳥越氏が都
知事になったら誰が困るのだろう?

▲「都民の安全を守るため、東京都から250キロ圏にあ
る原子力発電所を停止、廃炉にするよう電力会社に申し入
れたい」と鳥越候補は発言。

霞ヶ関、永田町の反撃を招いた本当の理由はこれである。
すべての自治体が、250キロ圏の原発を停止廃炉への要
求をしたら、結果、この国の原発はゼロになる。

民進党を支える連合の中に電事連すなわち東電の労組が参
加してるから、民進党では実現できない政策だと、産経新
聞は嘲笑している。

けれど、今日、都民であれ、全国のどの自治体であれ、住
民の暮らしを守るために、二度とフクシマを再現しないと
の約束をすることなしに、どんなお菓子をばらまくという
のか!

▲小池百合子は右翼団体「日本会議国会議員懇談会」副会
長。会長は安倍晋三。安倍首相は、自民党推薦、公明党推
薦増田寛也候補が落選しても、小池百合子候補が当選すれ
ばいいとの考えであろう。
小池百合子は核武装論者である。

2003年、保守論壇誌「Voice」(PHP研究所)3月号に小池百
合子、田久保忠衛、西岡力両氏との鼎談記事。田久保氏は
「日本会議」の会長。タイトルは「日本有事 三つのシナ
リオ」。内容は小池氏、西岡氏、田久保氏の3名がそれぞれ
議題を提示して討論。「東京に核ミサイルを」なる小見出
し。
西岡氏が「アメリカがほんとうに利己主義的になれば、彼
らはアメリカまで届くテポドンだけはストップさせるが、
日本を狙うノドンは放置するでしょう」とぶつ。

これに応じて小池百合子氏は言い放った。
「軍事上、外交上の判断において、核武装の選択肢は十分
ありうるのですが、それを明言した国会議員は、西村真悟
氏だけです。わずかでも核武装のニュアンスが漂うような
発言をしただけで、安部晋三官房副長官も言論封殺に遭っ
てしまった。このあたりで、現実的議論ができるような国
会にしないといけません」。LITERA参照。


つまり小池氏は、“日本の核兵器保有を国会で現実的に議
論せよ”と声高に主張した。

ちなみに原発は核ミサイルの燃料を確保するためのもので
ある。

▲増田寛也候補は、東京電力の社外重役だった。立候補直
前に辞任したというが、東電にとって不都合な政策を選ぶ
ことはありえまい。

都民にはこのあたりをしっかり見てほしいものだ。




うらおもて・やまねこでした。

2016年7月18日月曜日

やまねこ通信357号:「落下傘よりけんたさん」エスカレートする愚劣競争、杉尾ひでや勝利の長野モデル

@@@やまねこ通信357号@@@
「落下傘よりけんたさん」エスカレートする愚劣競争

投票・開票日からはや1週間がたった。7月10日9時2
3分。長野県選挙区で杉尾ひでやさんの当選確実が報じら
れた。出た~!当確だ!
SBC放送のニュースがちばん早かった。キャスターだった
杉尾さんの古巣TBSの長野県版である。

Facebookに投稿した。
杉尾ひでやさんが当選確実。本当に本当に良かった。
知恵と勇気ある信州の若い世代の皆さんに励まされました。
どうもありがとう。
全国的には悲しいばかりの情勢。「改憲」の足音がひたひ
た迫っています。これからも力を合わせましょう。

テレビでは杉尾さんが当選の挨拶をしている。長野市の会
場。杉尾さんの目から涙があふれて止まらない。

当選のことばは次のとおり。
「市民の力を結集すれば、できないことはないんです。こ
れからもこの長野モデルを大きく花開かせようではありま
せんか!」

▲2日前の杉尾ひでやは、同じ長野市、夕暮れの駅前で最
後の訴えをし、悔し涙をおさえることができなかった。

「自分が代議士になりたいから長野県を利用している」
「落下傘候補」。さんざん悪口を言われた。
「こんなこと言われて、負けるわけにはゆかない!」声が
ひときわ高くなり、メガネが涙で曇った。

▲全国の一人区に先がけて、野党共闘が決まった長野県。
共産党はすでに立候補を表明していた女性候補唐沢ちあき
を取り下げた。この一件で、共産党の本気度が、全国的に
発信された。

やまねこは、昨年10月の戦争をさせない1000人委員
会・信州が、参議院選の候補者選び選びをする会議に参加
していた。松本市の中華屋さんの2階。何人かの名が上が
っては消えた。湿りがちな会話。その後、暗い思いを抱え
て深夜茅野までドライブした夜のことは忘れない。幾つも
の団体で似通った試行錯誤がなされたことだろう。

やがて、今年1月、TBSのニュースキャスター・杉尾ひでや
氏が、現職引退の北澤俊美議員の公認として出馬すること
が民進党から発表された。決意の日は雪の降る寒いだった
と杉尾ひでやは回想する。

それ以来、1000人委員会・信州が母体となった信州市
民連合が、杉尾ひでやを、民進、社民、生活、共産の野党
連合共通の候補として推薦する道筋をリードした。市民団
体が複数政党の間をつないだのは、この70年の歴史で始
めてのこと。このことで長野県は全国の先鞭を切った。

これが成功したのは、何よりも安倍政権の暴走に激しい怒
りと危機感を抱く県民の思いが後押しをしたからだ。
県民が主役であった。この思いが、市民連合と野党共闘の
連携を支えた。

▲安倍政権のこの2年半の暴走は、昨年9月安保関連法案
の強行採決でその頂点にたっした。首相は質問に応える姿
勢を見せず、まともな審議はなされぬまま時間だけ経過し
た。その挙句に委員会の強行採決。議長発言は騒音のため
聞こえず、議事録も残っていない。委員会のメンバーでな
い筋肉男議員集団が、議長を「かまくら」で取り囲んだ。
こんなことが国会で起こり、国民が注目している。ところ
が数の力でなすすべがない。国会の外には、数万人の市民
が詰めかけていた。

ところが強行採決後の9月以後、安倍政権は、野党の臨時
国会要求を無視した。テレビは安保関連のことを報道しな
くなった。今年4月の新番組から国谷裕子、古舘伊知郎、岸
井成格が姿を消した。市民の怒りの矛先が見えなくなった。
けれど怒りが消えたわけではなかった。

▲長野県区1人区は自民党現職と、野党連合の統一新人が一
騎打ちする最重要選挙区だ。小泉進次郎、岸田外相、下山博
文元文科相などの安倍側近が続々長野県入りした。
安倍首相は選挙中、長野県に3度もやってきた。人口5.5
万人のやまねこの住む茅野市駅前にも。

自民党の今回の公約は、アベノミクスのさらなる強化。一方、
アベノミクスは破綻してると杉尾ひでやは断固たる批判を展
開してきた。

▲3度目に長野入りした安倍首相は、長野駅前の街宣車の上
に登って何を語っただろう?
「落下傘より、けんたさん!」
「落下傘より、けんたさん!」

長野県生まれでない杉尾さんを「よそ者」として排除するフ
レーズを、街宣車で並んで立った安倍首相、若林けんた候補、
それに衆議院議員・務台俊介が、片手を振り上げ何度も叫ん
だ。

駅前に集まった長野市民は、幼稚なこのフレーズを何度も聞
かされた。
務台俊介衆議院議員は、駅前で飛び上がっては「落下傘」ご
っこをしてみせた。

▲この子どもっぽい身振りはいったいなんだろう?
まるでイジメっ子集団が、リーダーの命じるままに、イジメ
をエスカレートさせ、どんどん残酷に、愚劣になってゆくの
を見てる思いがした。

▲野党連合が統一候補を立てた長野県民の怒りがひたひた自
公陣営に押し寄せるのを、安倍政権はおそらく感じ取ったの
だろう。追い詰められると、人はその正体を明らかにする。
「落下傘より、けんたさん!」
これが崖っぷちに追いつけられた自公陣営のバカ丸だしの正
体だった。

▲ところで、人口減少が進んでいる全国の地方はどこでも、
子育てする若者たちが移住することを切望している。長野県
の政策は、「よそ者」大歓迎なのだ。

「落下傘より、けんたさん!」が子どもたちの間で反復され
るのではないか。「よそ者」排除の言葉が流行すると困るな。
子育てママパパたちは、気が気ではなかったと思う。

▲ところで長野県出身ってどんなことだろう。若林けんた候
補は、長野県で学校教育をいちども受けておらず、その経歴
HP上では隠蔽し、小中高の教育歴を書かないでいる。故郷
に同級生がいないのだ。高校は都立新宿高校である。「よそ
者」排除の圧力は、若林候補をも追い詰めていたのだ。

敗戦後、涙を流す若林候補。前回の初当選はいわば指定席だ
った。自民党の前議員だった父の引退後の後釜として当選。
厳しい選挙は今回が初めてだっただろう。
もしも6年後に立候補するんだったら、若林候補、「よそ者
」攻撃だけは止めたらいいよ!

▲開票結果がつぎつぎ放送されている。長野の若いNHK男性
アナウンサー、杉尾さんの名前を言う時に何度も噛んでいる。
若林と言ってしまう。若尾さんとも言ってるぞ。
杉尾の名を語ってはならないとの「禁句」でがんじがらめに
なってるんじゃないだろうか?何か変だな。

▲やまねこたちが、それぞれの立場、それぞれの仕方で応援
活動をしてきた、杉尾ひでやさんが当選を果たしました。
民進党公認、反自公政権です。
思いを共にしてくださったみなさんに深く感謝します。

▲沖縄、福島で、閣僚が落選したことを聞いて、ホントに良
かったと思った。
鹿児島知事選挙が同日に行われ、新人の三反園が自民の現職
を破った。余震がひどかった熊本地震でも停止をしなかった
川内原発のある鹿児島県。県知事が大きな影響力をもっている。

▲結果は自公勢力が2/3を占めた。改憲の発議が可能となった。

▲東京都議選では鳥越俊太郎が立候補した。当選した杉尾ひ
でやから励ましを受けたのだ。長野モデルが東京都知事選に飛
び火することを願っている。

開票日の翌日書こうと思ったこのやまねこ通信。ところが思い
がけぬ疲労で、一日に何度も爆睡。年は争えないね。
ああ、ごしてえ! ああ、くたびれた!
こうして選挙後の一週間が終わったのでした。



うらおもて・やまねこでした。

2016年7月10日日曜日

やまねこ通信356:「でんわ勝手連」で選挙応援「でん活」を体験する

@@@やまねこ通信356号@@@
「でんわ勝手連」で選挙応援「でん活」を体験する

ついに参院選投票日。朝の気温19度、晴天である。朝から
晴れると行楽に人々が逃げる。朝方曇り午後から晴れだと
投票率が高いとか。

▲「でんわ勝手連」という若者の活動に参加した。自宅で
ひとりできる選挙応援だ。参加を申し込み住所録などを受
け取った。

仲間が一箇所に何人か集まり、それぞれ携帯を使って「で
ん活」するケースもあった模様。Facebookで写真を見ると
なんだか楽しそうに見える。

「話しかけマニュアル」にしたがって、電話する。
「お忙しいところ、おじゃまします。わたしは、このたび
参議院選に立候補しました**を応援する会の××です。
もう、応援する候補者をきめておられますか?」

こうして、相手の支持政党をさりげなくたずねる。話の接
ぎ穂である。聞いてもらえそうなら、本題の**候補の紹
介を手短に。

相手は応える。
「まだ、考えてないんです」。
「よくわからなくて」。
「誰がいいかと思ってますが」。

こんな返事が帰ってきたら、しめたもの。
**候補の政策をゆっくり手短かにお伝えする。
「あら、そうなんですか」
「わかりました」
こんな返事が帰ってきたら、内心「良かった!良かった!」

無関心層の票を、こちら側に取り込めたぞ!
この直接的手応えがあって、なかなか面白い仕事だよ。

けれどこんな相手ばかりでないのはもちろんだ。
**候補の名を告げる。
「今、揚げ物してるから忙しいんだ」ガチャ~ン。
「もう行ってきたよ」ガチャ~ン。
「うちは昔から自民党だから」ガチャ~ン。
「××党は嫌いだから!」ガチャ~ン。

▲電話する前に、このような回答がくることを、まずは覚
悟して掛かることが大切だと思う。相手がこう言っても、
電話をかけたやまねこが「お前なんか大嫌い!」と言われ
たのではない。この点が大切だと思う。でないと、自尊感
情が傷つけられ、心が折れそうになることもあるだろう。

相手の発言は、候補者あるいはその所属政党所属陣営に対
して投げかけられたヤジだと思うといい。候補者のポスタ
ーを破る人もいる世の中だ。個々のわたしやあなたの人格
に向けられたものではない。
すかさず気を取り直し、また次の電話番号を押す。

▲どれだけの時間がかかるだろう。
20件に電話して30~40分かかる。留守の家も多く、
留守電に入れることも。使われてない電話も見つかる。

やまねこが参加したのは選挙戦終盤の三日間。期日前投票
をすませた人も多かった。
「支持者をまだ決めてない」から、「われらが**候補支
持」に転換すれば、成功だ。この「成功例」は、どれほど
だったか?
300件中、22件である。

話は聞いてくれたけれど、反応が鈍くて届かなかったもの
が少なくない。

電活して困ったこと。それは、自宅の電話のバッテリー
が思いのほか老衰していたこと。40分以上通話すると
バッテリーが切れそうになり、充電の必要があったこと
だった。

▲市民連合推薦、野党共闘の杉尾ひでや候補。それに自公
推薦、自民党会見草案の起草委員である若林けんた候補。
分かりやすい構図の選挙だと思っていた。

ところがである。昼間、固定電話に出てくる比較的高齢の
方々。

参議院選があることを知らない。
どんな候補者がいるか知らない。
こんな人々が多かった。

「改憲」について聞いていないのは当たり前だと思う。自
公政権が「改憲」隠しをし、メディアが封印しているのだ
から。

▲今回「でん活」に参加し、支持候補が応援できた満足感
が得られた。大勢の参加があるといい結果を生むことも分
かった。後で後悔しないための「お守り」を手に入れるこ
とができた。

「でん活」を企画しコーディネーターを担当した松本のゆ
かりさん、諏訪のまりさんら、若いみなさんどうもありが
とう!!

それにしても選挙後の「改憲スケジュール」には覚悟が必
要だ。結果がどちらに転んでも。



うらおもて・やまねこでした。

2016年7月5日火曜日

やまねこ通信355号:『不思議のクニの憲法』は、日本が米国の「属国」という戦後のタブーを描く


@@@やまねこ通信357号@@@

『不思議のクニの憲法』は、日本が米国の「属国」という戦後のタブーを描く

英国のEU離脱は、後悔で受け止められている。題して「大
後悔時代」。大航海時代に、散々、他国から「独立」を剥
奪してきた大英帝国。スコットランドも英国から脱して、
EU残留の希望を出している。ウエールズも英国支配下にあ
ることを不満と思う住民が多い。どれもサッカーのサポー
ターのウエアが雄弁に物語るところだ。北アイルランドは、
いつまで英国の一部なんだろう?

▲離脱派の若者が語った。
「自分の一票が、こんな結果招くなんて思いもしなかった
!」

EU離脱」ってなに?GOOGLEでの検索数が、国民投票後に
どんどん上昇したという。離脱が何かをわからぬまま、投
票した人々が多かったということ。

▲前回のやまねこ通信356号でこんなことを書いた。
一方この国では、「改憲」が最大の争点なのに、安倍政権
はそのことを少しも語らない。

▲今日のやまねこ通信では、選挙の「本当」の争点がどう
して政権政党によって議論されないのかという問題につい
て語りがてら、明日の上映の紹介をしよう。

大事な問題が議論されない。何が論点か分からない。
政治のことを人々の集まる場で語ってはいけない。政治の
話題は、学校教育でもタブーだ。政治って、なんかヤバそ
う。このようは学校と社会が、歴代の若者の政治に対する
関心を引き下げ、政治ばなれを引き起こし、投票率を押し
下げている。

▲結果、こんな市民が増えている。
政治って、なにがなんだか、わかんない!
選挙、どっちに入れても同じでしょ!
どうってことないよ、アタシの一票なんて!

こう考えてる、アナタ、明日から世界がガラリ変わって、
誰よりこの国の政治が見えるようになりますよ。
わずか1000円と2時間で。
すっかり新しい世界に、出て行けます。
人生が変わる!仲間がガラリ変わっちゃうかも!!

『不思議のクニの憲法』(松井久子監督2017年制作)
上映会が明日。戦争をさせない1000人委員会・すわ。
会場:茅野市米沢区コミュニティーセンター。
第1部:午後:2時~4時半、
第2部:夜7時~9時半。
料金1000円。
お楽しみに

▲『不思議のクニの憲法』どんな映画かな?
昨年9月の国会前の再現から始まる。安保法案の強行採決
の様子。国会を取り巻く渦のような人々の波。声を上げる
若者たち。

元外交官孫崎享氏がご登場。
この4年「経済を取り戻す」「日米、中韓露の関係改善」、
TPP反対」。安倍首相の選挙公約は、全部ウソだった。
「もう国民がおかしいと思わなきゃ!」と孫崎氏。

▲どうしてこの国では、肝心な問題をタブーにしてるの?
肝心な問題とは、このこと!

この国は米国の「属国」であるということ。政治の決定権
をもつのは、日本国の首相ではなく、米国であること。沖
縄の基地を定めている日米地位協定。これこそが、日本国
憲法の上位に君臨しているという現実。

ところが戦後ずっと、自民党政権はこの現実をごまかして
きた。
本当なら、沖縄の基地問題に抗議をするのは沖縄県知事で
なく、日本国政府でなくてはならない。ところが、「属国」
であるがために、抗議ができず、沖縄県民の怒りを米国に
向けることがない。

一方で、国民に対しては、独立国であるかのようなウソを
ついている。

日米地位協定という不平等条約下にある属国の現実が、メ
ディアで堂々と語られ、その廃棄、改定を日本国政府が発
議することはない。地位協定の存在そのものが、むしろ伏
せられ、否認されたままなのである。
結果、国民は「だまされた」ままである。

『不思議のクニの憲法』は、この国の戦後の歴史に横たわ
るタブーを明らかにする。

登場する人々を見れば、映画の示す方向が見えてくる。
戦後の日米関係のタブーを暴いた『戦後日本の正体』の著
者・孫崎享。
PKOの現実は戦闘行為であって、自衛隊員にいつ死者が出て
も不思議ではないというNPOのリーダー・伊勢崎賢治。
集団的自衛権を「違憲」と判断した憲法学者・長谷部恭男。

ママの会、制服向上委員会、水野スウ、瀬戸内寂聴、赤松
良子。「政界失楽園」の自民党憲法調査会船田元も。

▲草の根の活動が描かれる。
ママたちが憲法の勉強会を開いている。妻に喚起され夫が
政治に少し、関心をもつように。女が引っ張り、夫を少し
ずつ政治に関心をもつように育ててゆく。子どもと一緒に
ね。この家庭でも昨年8/30は、夫がデモに参加した。

▲制服向上委員会の女子。「政治を危険なものと考えてい
るみたいのおかしいな!」
高校生が政治の話、できないのおかしいよね。

▲大戦の敗戦国ドイツと日本はどう違うか?
小泉純一郎は米国の怖さを知っていた。北朝鮮と国交回復
しようとしたら、ブッシュに呼ばれた。ブッシュはどうし
ただろう?

小沢一郎は、アメリカに拒否されている。なぜか?オラン
ダ人政治学者ウオルフレン氏が語る。米国は小沢が政権に
着けないように小沢を葬った。

アメリカ学会は、アメリカに協力するための学会で、批判
してはならない約束だ。

戦後のこの国の歴史は、政界、実業界、メディア、出版界、
学界をあげて、国民が現実を知ることがないように仕組ま
れている。アメリカに追随することで、利益をえる指導者
が属国体制を維持してきた。東大がその中心。非東大系の
研究者の説に耳を傾けねば。

▲この歴史をどう変えることができるか?
やはり国民が目を覚まして動くしかないないだろう。
どうして男たちは政治活動に参加してこないのか?

それはね、上に書いた米国の支配機構に組み込まれた日本
の様々な業界、政界、財界、官界、メディア、学界などの
職業に、男たちが組み込まれてタブーの維持に、協力して
るからよ。

門番している倉庫に入っている御札にはこう書いてある。
「この国は米国の属国」。この御札の意味を知る少数の男、
それと御札の存在も知らない多数の男たち。この男たちは
支配機構が隠している御札を暴いて、それを廃棄するため
の政治活動に乗り出す姿勢をもつことがない。

だから、今なお、女と若者たち、それに年金生活者が掻き
立て、口火をきるしかないのだ。
こんなことをやまねこは読み取った。

▲どれだけ参加者があるだろう?夕方心配になって、Face
bookに投稿すること4、5回。その投稿が以上の記事であ
る。いつもの仲間に還流されるだけなんだけどね。

そうか!あまり内容を書いてはいけないんだ。映画の著作
権にかかわるから。でも、これくらい書かないと、重要性
が伝わらないでしょ。ネタバレ、ギリギリだけど。



うらおもて・やまねこでした。

2016年7月4日月曜日

やまねこ通信354号:Bregret (英国の後悔)とJaregret(日本の後悔)、「EU離脱」が何か知らなかった国民、「改憲」が何か知らない国民

@@@やまねこ通信354号@@@

EU離脱」が何か知らなかった国民、「改憲」が何か知
らない国民、Bregret (英国の後悔)とJaregret(日本の後悔)

「離脱」の国民投票が決定した。ところが、
「自分の一票が、こんな結果を招くとは思わなかったん
だ!」
「離脱」派の若者は嘆いている。

「大後悔時代」とのフレーズが舞う。
BrexitBritainexit=離脱)はBregretBritain
regret=後悔)に終わったとも。

▲「離脱」が何を味するか、知らないまま国民投票をし
た国民が多かった。

米インターネット検索大手のグーグル発表。
24日、英国の国民投票でEU離脱派が勝利を決めた後、
英国で検索回数が最も多かった関連のキーワードは「E
U離脱は何を意味する?」で、2番目は「EUって何?」
だった。

「国を二分した国民投票は投票率72・2%に上ったが、
実は多くの英国民がその意味を理解しておらず、ネット
検索に答えを求めていた可能性がある」。
しかも「離脱」の勝利が決定したあとに。

▲離脱したら福祉の金が浮くとの政治家のウソにだまさ
れた。

「離脱派は運動中、EUを離脱した場合、英国がEUに
拠出している負担金が浮くため、財政難にあえぐ国営の
国民保健サービス(NHS)に「週当たり3億5千万ポ
ンド(約480億円)を出資できる」としていた。離脱
運動の公式団体の宣伝バスに大きく印刷され、スローガ
ンとなった。

指導者の一人、英国独立党(UKIP)のファラージ党
首は24日に英メディアで、負担金の予算が浮くと主張
したが、その使途は確約できないと語った。このスロー
ガンは「離脱派の過ちだった」とも発言した」。

「離脱」決定後の英国は、動揺がおさまらない。結果を
楽観的にみていたからこそ、キャメロン首相は、しなく
ていい国民投票を実行した。結果を読み違えた愚かな選
択だった。

▲1週間前は200万人だった再投票希望の署名が、
400万人に登っている。

▲残留派はどんな人々か?
高い教育を受けた人、大学進学、就職でグローバル化の
恩恵を受ける人、国際的な経験が豊富な人、一定の高収
入がある人、若者層。

▲離脱派はどんな人々か?
労働者階級の一部、それほど教育程度の高くない人、
グローバル化の恩恵を受けない人、一部の高齢者。
このような階級差が歴然と見える。

EU離脱問題について役立つサイト。さらに興味ある方
は、開いてください。ジャーナリスト小林恭子さんの解説。


▲今回の参院選。任期中に憲法改正をしたいと意思表明し
ていながら、安倍首相は「改憲」を表に出していない。
安保法制についても沈黙である。

英国EU離脱で、円高が進み、英国経由でEU取引をしていた
多数の日本企業が悲観に落ちた。選挙戦の中途で国際情勢
が、ガラガラ変化した。ところが、いまなお、自民党は「
アホノククス」を再度強化と叫んでいる。

▲安倍政権は、選挙前の公約を、選挙後の国会発議でガラ
リと変える。

安倍晋三「年金問題は最後の1人まで解決いたします!」
全体の40%まで解決した時点で打ち切り。

安倍晋三「汚染水問題は私が責任者となって解決いたしま
す!」→2年半経っても海にダダ漏れ状態。

安倍晋三「3年後までに消費増税できる環境を必ず作りま
す!」サミットまで利用して先送り。

Facebookでみつかったフレーズ。

▲国会で2/3の議席を取ったとき、「改憲」の発議ができ
る。けれど、国民には「改憲」が何か、一度も説明してい
ない。

「改憲」ってなに?
EU離脱」ってなに?

何も考えず、「離脱」に投票してから泣いている英国の若
者。
「改憲」政党自公に投票するこの国の若者が二重写しに見
える。

自公政権の得票が、「改憲」に結びつく。若い世代がこの
ことに気づかなかったらJaregret(日本の後悔)に落ちて
ゆく。

「大航海時代」で蓄積した富はどこにいったのか、「大後
悔時代」を迎えた英国。

IS攻撃する英独仏米。米と一体だからテロの標的を志願し
たも同然の日本。欧米崇拝の病がどれほど重症でも、
Bregretする英国の後を追ってJaregret(日本の後悔)して
ならない。

▲英国の「独立党」党首が、「離脱派」勝利のあと、舞い
上がって大喜びした場面には、腹を抱えて苦笑してしまっ
た。

「大航海時代」以後、英国はこれまでどれだけ、世界中
の国々の「独立」を剥奪してきたことか。
「独立」の喜びが分かった瞬間こそ、「大後悔時代」を
迎えた瞬間だったのだ。

ここにも歴史の皮肉が、一切れ落ちている。




うらおもて・やまねこでした。