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2017年2月11日土曜日

やまねこ通信368号:ベルホヤンスクではないけど、明日は「闇黒こそ宝」の富山に

@@@やまねこ通信368号@@@

ベルホヤンスクではないけど、明日は「闇黒こそ宝」の富山に

今朝は氷点下10℃とベランダの温度計が告げている。
標高1050m八ヶ岳西麓の朝7時。

「どんなとこに住んでるの?」
こんな会話をするとき、やまねこはまずもって棲家の土地の
標高を告げる。

昨年は久しぶりの高校同期会、それに小学校の14年ぶりの
クラス会を2度した。
こんな日程に引っ掛けながら、生まれ育った土地富山に赴く
こと4回ばかりだった昨年。

「どれくらい寒いがいね?」
「ベランダに置いた温度計、氷点下12度くらいだよ。朝外
に出ると、耳がピーンとするの。でもそのほか何てことない
よ」。

「帯広もそんな感じだったな」。
銀行勤務で若い頃赴任した土地のことを語るみきおくん。

「ベルホヤンスク・・・」
ていいちろうくんがつぶやいた。

小学校でならったかな。世界で最低の気温を記録した土地。
念のためWikipediaを開く。毎日なんどお世話になるだろう。

ベルホヤンスク:
ロシア連邦極東のサハ共和国、内陸盆地の町。
町の名は、ヴェルフ(上流)とヤナ川に由来し、「ヤナ川の
上流の町」を意味する。

別のサイトをついつい開く。世界最寒の地はひとつではない
とのこと。

オイミャコンは1926126日に-71.2℃を記録して北
半球では最も低い気温を記録している。この測定法には議
論がありすべての機関が認めているわけではない。
ベルホヤンスクは観測史上最低気温は1885年と1892年に観
測された氷点下67.8度でオイミャコンの記録を認めていな
いアメリカ気象庁はこれを採用して北半球の最低気温記録と
している。

へえ~、オイミャンコという所があるのか。
いずれにしても、ベルホヤンスクは氷点下67.8度にいたる
土地。

氷点下15度止まりのやまねこの棲家など、足元にも及ばな
い。

なんと極寒を体験するため、ベルホヤンスクへのツアーを募
集してるんだ。

▲ベルホヤンスクにツアーしたいとは思わないが。
明日、富山に向かう予定。西日本北陸地方の雪がひどいとの
予報が出ている中、いささかの不安を抱え。

生まれ育った土地の四季折々の気候を再体験をすること。
数年前まで、富山の土地は、やまねこにとって「闇黒の地」
だった。小学校の時代は、「闇黒の時間」だった。
小学校の級友のことを思い出すこともなかった。というより、
開くのが怖くて封印をしていた。

ところが封印を解いてみたところ、闇黒の時間のはずが宝の山

「現し世は夢、夜の夢こそまこと」
あ、江戸川乱歩だった。

「闇黒こそ宝物」とやまねこはそれ以来、みなすように。
ユング心理学が語り散らしたイメージだけどもね・・・

「いつごろ気づいたの?」
若い友人が尋ねる。
「ここでだけ、答えを教えてあげよう!」
(勿体ぶって、もお!)

答えはね、浦島太郎の物語に隠されているのだ。竜宮土産の
玉手箱を太郎が開く。「開いてはなりませぬ」との贈主乙姫
さまの禁止に逆らって。

神話、おとぎ話のタブー「べからず」は、「しなさい」のお勧
めの逆説的表現。
どれも、「苦難と認識」が一体となり瞬時に訪れる、アイロニー
に満ちた瞬間を得るためなのだ。

浦島太郎が玉手箱を開く。すると白い煙が立ち上り、あっとい
う間に、太郎は白髪のお爺さんになってしまいました。
浦島太郎の物語はこれで終わり。浦島太郎が何を認識したのか。
それは皆さんの宿題、宿題。
(また~、教師ぶりが鼻につくよ!)

やまねこの物語はこの裏返しである。闇黒の時間からの便り
が送られてきた。おそるおそるタイムカプセルの蓋を開いた。
すると、そこでは幼年時代の子どもたちがスキップして跳ね
回っている一面に広がるひろい野原が見える。このことに気
づいたとき、やまねこの髪はすでに白髪とはいかぬまでも、
白黒混ざり合ったもじゃもじゃヘアだったのであります。
これでおしまい。浦島太郎との差を読み取ってくださいね。

▲「富山大空襲を語り伝える会」でお目にかかった女性と
語り合う予定。大空襲の下を逃げ惑った経験を小説にし、掲
載誌『ペン』を1月はじめに送ってくださった、やまねこと
同じ名前の恭子さん。

お住まい職業などを伺うと、やまねこの育ったトポスと糸を
織りなすかのように混ざり合っていることが判明。
4泊ばかりの物語の合宿をする予定なのであります。
明日の天候はどうかな~

今回から、( )の中でヤジを飛ばすセリフが入っています。
これはやまねこより10歳ばかり年下の批判的な女子の感想。
なんて名前のキャラにしようか、目下思案中。



うらおもて・やまねこでした。

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