ページビューの合計

2012年5月19日土曜日

日経だけが報道した「事件」、「長時間労働是正を」女性経営者ら経産相に注文


@@@@やまねこ通信197@@@@

日経だけが掲載した「事件」

●女性経営者たちが、「長時間労働を強いる企業は、行政と
の取引関係の強い企業である」と、経産相に改善を求めた。

長時間労働を放置すれば、その企業で働く勤労者は、出産子
育てに時間を割くことが出来ない。子育てが、社会の将来を
作る不可欠の仕事であることを、考えたことのない社会や組
織だけが、長時間労働を黙認するだろう。

ところがこの国では、国の機関である官公庁と、官公庁との
取引関係の強い企業こそが、長時間労働の最たるものである
と、記事は語っている。

枝野経産相は弁解する。経産相は「霞が関の残業時間が長い
のは(国会対応など)永田町という取引先があるから」と。

けれど、小室淑恵社長から「相手のせいだと思っていると、
(長時間労働の習慣は)変わらない」と詰め寄られた。

この事件が語るのは、国の行政が、子作りと子育てを社会の
中心的課題と、今なお考えていないことの何よりの証拠であ
る。

官公庁の長時間労働は、「国を背負うエリート」の誇り高い
仕事の証明、取引企業は「お上の仕事を受ける立派な企業」
の証明と受け止められ、男性ばかりが参加できる「メンズ・
クラブ」をなしているらしい。

話は変わるが、内閣改造の際に、「実務型」内閣と呼ばれる
組閣をする場合、女性の入閣が少ない。「仕事をするのは男
性」であると、政府が国民に向って、アナウンスしていると
同じである。

長時間残業をする男性たちが「国を背負うエリート」である
ことを当たり前とみなす社会は、女性がキャリアや将来の
・希望を投げ捨て、子どもを作ったら専業主婦になること
当たり前とみなす社会である。

わたしたちの暮らすこの国は、まだこんな段階なのだ。
経産相に女性経営者たちが異議を唱えた「事件」。

ところが日経以外の新聞は、そこにニュースヴァリューを読
み取ることができず、記事にもしなかったと見える。

日本社会はまだ、「男は外」「女は内」のジェンダー役割分
業の殻を壊していないことに、まだ、気づいてさえいない。


以下、日経ウェブ記事引用。

行政との取引関係が強い企業の社員ほど長時間労働している
――。枝野幸男経済産業相は17日、経産省内で女性経営者ら
と懇談し、こんな指摘を受けた。女性が出産や育児に専念し
つつ社会にも進出するには、企業の長時間労働という慣習を
見直すべきだとの注文が相次いだ。

 IT(情報技術)関連企業のネットイヤーグループの石黒
不二代社長など8人の女性経営者が集まった。

 行政との取引の多さと労働時間の関係を指摘したのは、仕
事と生活の調和を助言するワーク・ライフバランスの小室淑
恵社長。経産相は「霞が関の残業時間が長いのは(国会対応
など)永田町という取引先があるから」と返したが、小室社
長から「相手のせいだと思っていると、(長時間労働の習慣
は)変わらない」と詰め寄られた。

 コンサル経営のイー・ウーマンの佐々木かをり社長は「女
性が働くことの経済メリットを示すデータをどんどん出し
ほしい」と求めた」。

この問題について、やまねこ通信バックナンバーをご訪問く
ださい。

女性の力が生かされてない日本社会を見て、中国人の女性た
ちが吃驚しています。やまねこ通信150

男女共同参画はなぜ必要か?やまねこ通信160

男女の社会的格差をあらわすジェンダーギャップ指数、日本
138カ国中98位 やまねこ通信149


うらおもて・やまねこでした。

0 件のコメント:

コメントを投稿